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ロックされています  黄金左腕  名前: アチャ  日時: 2012/12/27 21:40    
      
道北2部リーグで数々の記録を塗り替え2部で長らく低迷していたとある大学を1部に戻すなど大活躍した石田幸太(いしだ・こうた)はドラフト1位で地元札幌オホーツクベアーズ(ベース日ハム)に指名された。

セ・リーグチーム一覧
文京パッカーズ(ベース巨人、チーム名は文京区+NFLグリーンベイ・パッカーズより)
名古屋パッカニアーズ(ベース中日、チーム名は名古屋市+NFLタンパベイ・パッカニアーズより)
新宿ファルコンズ(ベースヤクルト、チーム名は新宿区+NFLアトランタ・ファルコンズより)
西宮ベンガルズ(ベース阪神、チーム名は西宮市+NFLシンシナティ・ベンガルズより)
広島レッドスキンズ(ベース広島、チーム名は広島市+NFLワシントン・レッドスキンズより)
横浜セインツ(ベース横浜DeNA、チーム名は横浜市+NFLニューオリンズ・セインツより)

パ・リーグチーム一覧
札幌オホーツクベアーズ(ベース日本ハム、チーム名は札幌市+NFLチームシカゴ・ベアーズより)
所沢パンサーズ(ベース西武、チーム名は所沢市+NFLチームカロライナ・パンサーズより)
福岡ペイトリオッツ(ベースソフトバンク、チーム名は福岡市+NFLチームニューイングランド・ペイトリオッツより)
仙台レイブンズ(ベース東北楽天、チーム名は仙台市+NFLチームボルティモア・レイブンズより)
千葉ドルフィンズ(ベースロッテ、チーム名は千葉市+NFLチームマイアミ・ドルフィンズより)
大阪ビルズ(ベースオリックス、チーム名は大阪市+NFLチームバッファロー・ビルズより)
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ロックされています   Re: 黄金左腕  名前:アチャ  日時: 2012/12/29 02:21  No. 1    
       
第1球〜俺の名を呼んでみろ〜

目の前をまぶしい光で照らされ眼がちかちかする。
俺は今記者の前で他の新人選手と一緒に撮影や質問を受けている。
え?それはなんでかって?
それは先日のドラフト会議で札幌オホーツクベアーズに指名されたからに決まってるからだろ?
俺の名前はドラフト1位で指名された石田幸太だ
これでも、大学は活躍していたんだぜ

…初めて名前を聞いただと!?…ふ、ふふふふ
ま、まぁ…それは仕方のないことだ。なぜなら道北2部大学出身だからな、今回の1位指名も地元サプライズ枠と捉えるのが大多数だろう。

さて、撮影が終わり、記者からの質問へと移る。
…俺、こういうの苦手だし慣れません。

「え〜と、石田投手は。将来どのような選手になりたいですか?」
記者からいきなり質問が飛ぶ、しかも俺からかよ勘弁してくれよ…

「えっとですね…そうですね。21番という素晴らしい番号を貰ったので、まずはこの番号に恥じないような選手になりたいですね。」
何も考えてなかった…頭に浮かんだことをとっさに言ったが日本語大丈夫だよな?なぁ?

それからいくつかの質問される。

「では最後に石田投手、石田投手はルーキーイヤーの目標は?」

まだあんのかよ…もう疲れたよ〜
「え、…そうですね。やはり新人王が目標です。」
つーか分かるかそんなもん。まだ考えたことねぇよプロでの目標なんて。

会見場を後にしようとすると俺を呼ぶ声が聞こえる。
誰だよ、うっせーな。

「ぁんだよ?」
メンチ切るようにいっちまった、やべぇ超ダセェ

「おいおい、いきなりメンチきるな。仮にも僕は君より年上だぞ?石田君。」
やや呆れたトーンで言うこいつはドラフト4位で指名された。堺有(さかい・ゆう)
打撃に課題あるものの守備は評価されてもいいレベルだ。…銀行員出身だし、結構お堅そうな人間だから苦手なタイプかもしれない。

「君の名前はドラフトまで聞いた試しが無かったな、ドラフト後にいろいろ君についての情報を調べさせて貰ったよ、道北の天才石田幸太君。4年間通算3敗、奪三振、最多勝、完投、連続無失点いろいろ塗り替え、低迷している大学を1部に引き戻す活躍…なんでこれだけ活躍して君の名前が全国に知られてないか疑問に思うけどね」
てきぱきと俺について言う
…堺ってやつ、やっぱ苦手かもしんねぇ。
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ロックされています   Re: 黄金左腕  名前:アチャ  日時: 2013/01/06 02:38  No. 2    
       
第2話〜新入団選手歓迎食事会〜

俺はあせるようにチラチラと時計を見る。
それにはちゃんとした訳がある

実は、球団社長と監督がドラフトで指名された選手と1軍施設見学と共に食事会を開く、と。聞いた
どうやら、これは毎年行う恒例行事で目的としては新人たちにいち早く仲良くなってもらうこと、そして社会人としての心構えを食事しながら教えるということである。

「よ、えっと…石田だよな?」
と俺の名前を必死に思い出しながら言うこいつは神奈川出身の石川俊仁(ドラフト2位)だ。俺と同じ投手だしこいつのほうが全国区だ…。つーか俺の名前忘れるって酷くね?
石川と談笑していると高校生の大原(ドラフト6位)、吉川(ドラフト3位)、佐藤(ドラフト5位)と次々に集合する。そして新人選手の中で最後に来たのはドラフト4位指名の堺だ。

堺はメガネを外しながら
「…まったく、会社から許可が下りたから来たというものの…2日もいらないと思うが?」
相変わらずイライラする口調で言う…てかスーツかよ、意外と似合ってるし…野球選手とは思えんというより、お前以外ラフな格好だぞ!?
ドラフト選手が集合し5分後に球団社長とベアーズ監督上本が到着する。
軽く挨拶をすると、俺たちを高級料亭へと案内する。やべぇ、凄いいい店だ。

お座敷に座り運び込まれてくる料理も豪華だ。
俺たちこんなのご馳走してもらってもいいのか?
と考えていると全員の目の前に料理が並ぶ。

すると、社長はスッと一息入れ
「改めて新入団の皆様、入団おめでとうございます。今日と明日は十分に楽しみながら私たちの話に耳を傾け一社会人としての立派に成長していただきたい。では…乾杯!」
社長は乾杯を済ませるとビールを少しずつ飲む
…てかお酒が好きそうな体だもんな…

ま、俺も大好きだけどな。
俺はビールを一気飲みする

「お、幸太!いい飲みっぷりだなぁ〜」
上本監督が俺に気軽に話しかけてくれた、嬉しいがなんて返したらいいかわからない。

大原は目を輝かせながら
「お、俺…こんな美味いもの初めて食べましたっ!」
大原は料理に感動しながら言う。

う〜ん、さっきから誰かの視線を感じるけど気のせいだよ…な?

『石田幸太…このクズ人間が…』
堺は石田をチラッと睨む。
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ロックされています   Re: 黄金左腕  名前:アチャ  日時: 2015/08/19 22:52  No. 3    
       
第3話〜三羽烏〜

12月下旬、雪が多い中年末休業に入る店も多い日になってきた。
相変わらず雪が多い、クソ寒い。畜生生まれも育ちも北海道なのに寒いのが苦手ってわりと死活問題じゃね?球団も北海道とかやばくね?マジやばい超やばい。まぁ北海道から出たくねぇから別にいいけど。
つーかあいつら何分時計台の前で待たせているんだよ!バカ野郎!
俺はイラつきながら何度もスマートフォンをチラチラとみる。

「幸太〜!すま〜ん遅れた〜」

「ああん?おっせぇよ祐樹」
ヤバいな、相変わらずメンチ切る癖治んねぇ…なおさねぇと堺とかいうくそ野郎もうるせーし、マスコミにも素行不良だのなんだのと言われるからだりぃな。

ああ、こいつは祐樹。田所祐樹。ポジションはキャッチャー俺とバッテリーを組んでたやつ。
逆方向に運んだりするのが上手いけど、よく送球をセンター前にする、困ったやつだ。俺のクイックもクソだけど。
で、こいつはパッカニアーズに指名された。まぁ緩い野郎だ。

「あれ、ほかの皆は?」
俺は祐樹にそう尋ねる

「迫田は遅れてくると聞いたけど、後輩のマサとレオは知らん」
祐樹は携帯をいじりながら俺に話す。

凍えるような外界で話しているとようやくマサとレオが来て、酒屋の前で迫田と合流する。

「え〜先輩方3人のプロ入りを祝してかんぱ〜い!」

相変わらず、宴会部長と自称するだけのことはあるなレオは…。
俺たちはレオに続いて乾杯と言いビールを飲む。

「こうやって飲むのっていつ以来だろうかな」
迫田は語る口調で言い始める、正直悪いやつではないけど口調がムカつく。

祐樹はビールを一気飲みし、一呼吸おいて
「多分ドラフト直前、大会前以来じゃないかな?あの後忙しくて飲む機会なかったし」

そういえばそうだった。だが気軽に飲めるのは今日が最後だろう。

「でも、先輩たち三人プロ入りだなんてすごいっすよ、石さんはベアーズ、タドさんはパッカニアーズで、サコさんがペイトリオッツですよね、でもサコさん、ペイトリオッツってのはびっくりしました。」
マサは早口で俺たち三人の入った球団を言う

あ、うん。俺も迫田がペイトリオッツには驚いた。
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ロックされています   Re: 黄金左腕  名前:アチャ  日時: 2015/09/17 15:12  No. 4    
       
第4話〜成田空港〜

やべぇよマジやべぇ。遊び呆けてて荷造りすんの忘れてた。
年末に札幌に出たり金も浪費しながらたくさん遊んじまった。
くそ、入寮日を忘れているだなんて

「12月じゃねぇのになんでこんなに走るように急がないといけねぇんだ!」
そう1人で突っ込んでも誰も反応してくれるやついないし…寒いだけだ。

荷造りを始めたころはまだ朝の5時だったが気が付くと時間は13時だった。時間かかりすぎ?そんなこと言うなって。
「しっかし、最初は鎌ヶ谷か…成田空港への航空券は取ってあるけどどこだっけ」
他県なんて正直知らねぇしどこにあるかも知んねぇ。まぁいいか行けば分かる。
…っとぐうたらしてる暇はないなそろそろ家でないと。
俺は荷物を持ち、22年間世話になった実家を後にする。
タクシーを使用し釧路駅に降り立つ

釧路駅は大きく俺的には好きな駅だ。だが今日限りでしばらく見ることはなくなる。俺は思い残すことのないように目に焼き付けるように見ながら雪が降りしきる中駅構内へと入る。

さて、ここからが地獄だ。7時間も電車に乗らないといけない。携帯で暇をつぶせるからいいが電池持たない。

駅に停車するたびに冷気が社内に入り込む。寒い
俺は暇という地獄と闘いながら7時間電車に乗り続ける。ようやく函館につく。外はすでに真っ暗。
今日は函館で一泊、そして明日は飛行機。

翌朝、いい感じに晴れてる。俺はホテルの朝食を取るとチェックアウトも済ませ、函館空港へと向かう

函館空港から飛行機に乗り、飛行機がついに発射する。空から見渡す北海道の景色に見惚れながら空の旅を楽しむ。

2時間後成田空港に着く。俺にしては初めて来た場所だ。
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