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パワフルな高校  名前： 高倉  日時： 2015/11/29 09:59            パワ高に投稿する話のうち、台詞量より情景描写量のが多くなってしまい、どうしても小説形式でやらざるを得なくなってしまった話をこちらに投稿していきます。 あらかじめ言っておきますが、野球はしません。

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Re: パワフルな高校  名前：高倉  日時: 2016/03/24 16:29  No. 1             春。 厳しい冬が過ぎ去り、桜や梅など、色とりどりの花々が一斉に開花する季節。花粉が蔓延し、マスクやゴーグルの売り上げがよくなる季節。 そして、卒業、入学、異動、入社等によって人間関係が新構築される、出会いと別れの季節。 そんな春に、出会いを求めて街中を、より正確に言うなら自宅とコンビニの間を往復する、一人のキモオタの姿があった。 その男の名は高倉。ツイッターのアカウント名は紫焔、ハーメルンと小説家になろうとpixivのHNは全部同一で○り○んぱ……まあこの辺の話は個人情報になるので掘り下げないけど。 それはさておき、彼は一介の男子高校生(ちなみにこの『男子』は『高校』にも『高校生』にも掛かっている)という身分でありながら、春休みに突入した途端、見れば吐き気がするほど気持ち悪い笑みを浮かべながら、まるで全身泥だらけの汚い犬のような息遣いで、たいへん気持ち悪く自宅とコンビニを往復すると言う爛れた生活を送っていた。 「いやそんな表情してないからね!?普通の表情で、普通の息遣いで、普通に自宅とコンビニを往復してるだけだからね!?」 ……可哀想に。彼にとってはこの汚い表情が普通の表情ということになるらしい。これでは、年齢=彼女いない歴とかいうクソ童貞になるのも頷ける。 ざまあ。 「なんか凄い酷い事思われている気がするのはともかく……何の用だ、桜島」 何の用だ、というとちょっと答えにくいが。まあ、簡単に言うなら出会いを求めてうろついているキモオタがいるって聞いたから、ちょっとガンつけて金をせしめてやろうと思って。 「ただのカツアゲじゃねえか」 でも、オタクってガンつけるだけで自ら財布渡してくれるから、いいカモなんだぜ?知ってたか? 「それ、知ってて何になるのかねぇ……」 臨時収入に役立つ。 「おまわりさーんこいつですこいつー」 ちょ、警察連絡は反則だ。頼むから止めてくれキモい人。 「本当に連絡してやろうかしら」 ……埒が明かないな。 「え、あ、ちょっと桜島!?俺のスマホ勝手に取らないでっ、弄らないでっ、投げないでッ！」 スマホを相手のゴールにシュウゥゥゥゥゥ！ 「あー!俺のスマホがゴミ箱の中にー！」 超☆エキサイティン!! 「やかましいっ!」

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