個別記事閲覧 0 名前:高倉日時: 2016/02/05 01:06 修正2回 No. 1
      
運命の出会いというものをご存知だろうか。人間関係だとか、個人の意思だとか、そういうパーソナルな事柄を飛び越えて発生する、その人の人生にとって重要な出会いのことである。例えば生涯続く友人と出会ったときだとか、一生敵対するライバルと出会ったときだとか、将来結婚、ないし付き合い出すであろう人と出会ったときとか。
これらに共通して言えるのは、この『運命の出会い』というのは、結果論でそう言っているに過ぎない、ということである。考えてみれば当然の話で、「これが私の運命の出会いだった」と言うことは、「この出会いが私の人生のターニングポイントだった」と言っているのと同義である。そんなことが言えるのは、月日が経ってその出来事を振り返ったとき。「あのときはこれこれこんな出会いがあったけど、今考えればそれは運命的な出会いだよなあ」――と回想するときであろう。
これを考慮すると、『運命的な出会い』とは、後付で誕生するものである、といえた。

そういう意味で、俺の、あのときの出会いは。

『運命の出会い』であったのかもしれない。