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〜〜〜「2話 部活勧誘」〜〜〜 陽介「よ〜し行くぞ! 田中!」 田中「おわっ! やっぱ陽介の球はすごいな〜」 元気よく二人でキャッチボールをしている、これは小5くらいかな? 俺もこんなに無邪気に野球をやってたんだな……。 この時点でストレートが110km/hを越えている、冷静に考えると常時145km/h前後のストレートと変化球に対して田中は逃げずに捕ってくれた……。 今考えなおすとあいつもすごいやつだな、なんというか…根性がすごい! あいつがキャッチャーで本当に良かったな〜 この時目覚まし時計がジリリリリリリッと大きな音を立てて鳴り響いた。 早朝5時 なぜこんな時間に起きているのかは自分でも良くわからない。 習慣がなかなか抜けない、今日も不思議にランニングへ行く。 走りながら考える、あの日のこと…… あの日から七ヶ月、まったく傷は癒えてない……半年以上もの時間が過ぎてしまった。あの日から俺の魂が抜かれたようだ。 10キロのランニングを終えると朝食をとる。 今日は高校の入学式だ、ほぼ野球とは無縁の高校だから安心して高校で過ごせる 何校からも直接特待生の話が来た。でも俺は地元の舞空高校へ行くことにした。 学校からも驚かれた、俺の存在はとてつもないものだった。推薦状が全国各地から来ていた数は50を越えてとんでもないことになっていた。 この件でおそらく俺のいた中学校は各地の高校からの評判を悪くしてしまっただろう。でも誰も文句を言ってこなかった。感謝している。 朝学校へ行くと案の定部活勧誘をしていた。 なんとか野球部だけは避けようと努力したが故に他の部にかなりの目をつけられる。 俺の体格は183.5cm 76.0kgとかなり大柄だ、そのせいで目立ってしまいバスケ部、バレー部、サッカー部などのさまざまな部に誘われる。「見学に行く」となんとか振り払っていくが正直相当きつい、少し下を向いて休んだときに声をかけられる ?「ちょっといいかい?」 俺はその声の方向を向いた。身長は170ちょっとくらいで頭は坊主、手には野球部についてのプリント、完全に野球部の人だ。 藤井「野球部主将の藤井です。君を追いかけてたんだ、大きいから期待できるからね!野球部に入ってくれないかな?」 そう言って俺の手を握ると眼光が鋭くなった。 藤井「捕えた!」 そして俺を手を強引に引いて行った。 陽介「ちょっと先輩!俺は」 藤井「黙って付いてこい!」 陽介「は、はい……」
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