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〜〜〜「6話 球技大会4」〜〜〜 笹巻が2−Cの代表と向き合ってお互いに睨み合っている。 そして両者の腕が腕が動き始めた。 笹巻「最初はグー! じゃんけん! ポン!!! しゃあ!」 笹巻がグーで勝利した。そして実行委員に「先行」と言った。 相手投手の投球練習が終わった。結構いい球投げる。 110キロくらい? 素人にしては十分すぎる。 先頭打者、気帆(きぼ)は見事な空振り三振、二番七宮はストレートのフォアボール、 背が低いからストライクが入らなかったか?。 あ、七宮がこっち見た。読んだのか、あいつ。 俺が打席に入った。肩にバットを置いて、打つ気が全くないように見えるかもしれない。 初球、ど真ん中。一振り、打球は中弾道でグングン伸びて行き、レフトスタンドに到達した。 笹巻「え? うそ? 陽介、凄すぎだろ……」 笹巻は茫然のしているのは遠目でもわかった。だが俺がサードベースを回ると、サード側のベンチから、歓喜の声が出始めた。 ホームベースを踏むと、俺はベンチに向かって拳を高々と上げた。 俺のこの動作の後にベンチから手荒い祝福。 この試合はいきなり主導権を獲得した。 このまま俺たちは流れを渡さず、9−3で勝利した。 先発した七宮が5イニングを無四球完投、打撃では0打数=3四球。 七宮ってコントロールがかなり良い。スピードは100キロ届いてないだろうが、心理を読んだりして、上手く攻撃をかわす。 反則じゃないか? 心を読むって……。 スタンドのバックネットにある日影でひと眠りしようと寝転がると、よく聞く声が聞こえた。 悠莉「陽介く〜ん、ちゃんと来てくれたんだ」 あ、スタンドにはこいつがいるの…忘れてた……。 陽介「ホームラン3本ってちょっと、相手がかわいそうだったよ」 確かに俺から見てもちょっとかわいそうだった。 一人で7打点……ちょっとやりすぎた。 悠莉「じゃあ、行こうか!」 え? どこに?。 悠莉が俺の手を引いて球場を出た。そして向かった場所は第二体育館だった。
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