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悠莉の呼吸がかなり荒い。ふらついている。これはやばいな。 試合終了後、悠莉が体育館を出ようとしたとき何もないところでつまずき転倒した。 俺と七宮は悠莉に駆け寄った。 「左足、どんな状態なんだ?」 「あ、陽介くん……ちょっとごめん、膝の痛みがなくなるまでちょっと待って……」 顔は笑っているが声に力がない。かなりやばそうな感じだな。 「七宮、保健室ってどこだっけ?」 「生徒玄関から校舎に入って、右、左、からつきあたりを左、で右、の廊下の右側の手前から3番目の部屋です」 下手な説明をどうも。 「よし! 一気に駆け抜けるぞ!」 そして俺は悠莉を背負い、全力疾走で保健室に向かった。 「え? え? 陽介くん?」 状況を理解しろ悠莉。このスピードなら誰にも見つからず保健室まで__。 「さすがにーー! 無茶ですよ! 誰にも見つからず保健室まで走りきるのは!」 「七宮! 思ったより足早っ! それより人が見えたら迎撃してくれ!」 七宮は親指を立てて俺の前に出た。それからしばらく七宮が地獄を作った。 保健室に着くまでにいくつの悲鳴を聞いただろう? 少なくとも10は聞いたぞ。 「16人蹴散らしました」 七宮はドヤ顔で俺を見ていたが…16人蹴散らしたのがなんの自慢になるんだよ。 「水樫先生、悠莉の足は?」 俺は保健室の中を覗き込んだ。 水樫は一度俺を見たが、すぐに視線を棚に戻し、手に持っていたテーピングとハサミを棚の中に入れた。 「古傷が痛んだみたい、中学時代に膝、怪我してたらしいの」 俺は悠莉に近づくと悠莉の膝をポンと叩いた。 軽く叩いただけなのに悠莉は膝を抑えてかなり痛がった。 「お前、膝壊してるだろ?」 悠莉は5秒ほど固まっていたがやがてうなずいた。 「なんで__」 「あ、後で話すから! 陽介くんたち決勝まで行ったんでしょ?」 「天海くん、そろそろもう片方の試合が終わってもおかしくないころですよ」 4時23分……確かにそうか。もうすぐだろう。 「悠莉、後で話せよ。怪我のこと」 悠莉は小さくうなずいた。そして、俺が背を向けて歩き出すと、 彼女の目から透明の滴が一粒、こぼれ落ちた。 「まだ……駄目…だったんだ……」 19話END
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