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「いける…かな。まだ」 隣の席に腰かけた廉の遠慮がちな期待を聞き、慎之介は現実に引き戻された。少しの間、自分が浮ついた夢想に浸っていたことに気づかされ、眉をしかめる。瞬時に顔を伏せ、防具を外しながら廉に声をかける。慎之介は廉に不要な不安を与えたくなかった。 「かもな。うまくはまったし。だけど予定通りにいこう。次からあいつにはシンカーを使う」 「速いのを見せて、遅いので打ち取る。だよね?」 「ああ。まっすぐ待ちでくるだろうからな。きっとまた早いカウントから追い込める」 エースが四回を無四球無安打。チームはリード。相手の三番潰し計画及び球数管理は極めて順調。いくつかの懸念事項を差し引いても、順風満帆である。 攻守入れ替わって四回の裏、西尾高校の攻撃。四球で三番が出塁し、走者を置いて四番・梶間悠一へと打席が回った。 ランナーを置いた状態で梶間が打席に入る、この形を何回作れるかが対成田戦でのキーポイントである。ここまで二回中二回、いずれも成田の打席の直後に、それを成功させている。二打席連続三振が投球に影響を与えたのだろうか、その考えに慎之介はまたもやにやけ顔を作った。 公立の無名校にいながらプロからスカウトを呼ぶ男、成田からヒットを見込める初出場校で唯一無二の戦力、それが梶間悠一である。 大会屈指の強打者、大阪の新堂亮や福岡の大嶌剛志とはちがい、梶間に一人で点を取る力はない。それでもたぐい稀なバットコントロールと異常なまでの勝負強さがチームに期待を抱かせる。応援する者に失望の恐れを感じさせない、小さな四番が打席に向かう。 マウンドの怪物は不敵に笑う。この瞬間を存外に早く迎えたことの喜びをかみしめる。 さあ来い。はやく始めよう。高みに行こう。本当のゲームはここからだ。 「梶間くん、遊びましょ」
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