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順調に二つ目のアウトを取って、左打席に入る成田と対峙する。メディアで見慣れた整った顔には微笑が浮かんだ。打席に入り、右手でバットをくるりと回す。それからグリップに左手を添え、身体を後ろに倒して伸びをしたのち構える。繰り返しビデオで見た、大会屈指の強打者のバッティングフォームを直に見て、廉は微かに緊張を覚えた。 初球は内角低めにスローカーブ。時速100キロに満たない遅球は成田の膝元に構えられたミットに行儀よく収まった。次の外角沈むくせ球はファールになった。追い込んで外に一球外し、1-2としたところで、廉は帽子を被りなおした。サインは「とっておき」をインコース高めのボールゾーン。 成田の初打席に使う配球はバッテリー間で既に打ち合わせていた。ここまでは予定通りの展開である。廉は汗をぬぐった。涼しい風がいつの間にか止んでいた。「とっておき」が成田に通用すること、それが勝利への第一関門であることは理解している。ここに来て堂々と登壇した緊張が廉の身を固くする。 成田が構える。追い込まれた状況で依然として涼しい顔をしている。目に飛び込んだ彼の余裕が廉の緊張を溶かしていった。 「なめるな」 口に出したその言葉は現実の力となった。体重を軸に乗せ、足をあげる。身体を深く沈みこませ、大きく前に踏み出した左足に体重を乗せる。右腕を鞭のようにしならせ、縫い目を強くひっかく。ミット目がけて放たれた速球は、成田の鋭いスイングを易々と飛び越えて、乾いた破裂音を響かせた。 口から洩れた今度のため息は安堵の印だった。
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