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1−3 「130キロが投げられれば,お前は世代最高の投手になれるよ」 それはいつか高谷慎之介が里見廉に言った言葉だった。成田ルイに三球で片付けられた後も、慎之介はそれを期待交じりに信じている。 慎之介が気まぐれに高校野球の雑誌をめくると、取り上げられている投手はいつも同じ二人。モニター越しに見る彼らの投球は、甲子園でも確かに図抜けていた。 新体操で五輪出場の経験をもつ香山リカの息子、天才のサラブレッド、仙台青葉・成田ルイ。最速150キロ左腕、甲子園連続無四死球記録を持つ精密な制球力と常に勝負を選択するその自信、異常な奪三振率を支える多彩な球種、早熟の二文字で片付けるには、そのスペックはあまりに異端である。おまけに長打が打てるチームの主砲とあっては、まさにエリート投手。その集大成が成田ルイである。 収まらぬ暑さの下で試合は4回表、その成田をまたも二球で追い込み、慎之介はほくそ笑む。 里見には「成田ルイ」にはない才能がある。 期待交じりの信念が徐々に確信に変わっていくのを、慎之介は無意識的に悟っているようであった。 新聞の一面に載るもう一人は西京学院・榛原基樹である。ネット上では、話題作りにメディアが持ち上げたと囁かれる成田の対抗馬。噂はさておき実力・実績共に超高校級投手であり、公式記録で完全試合二回を達成した本格派右腕。最大の武器は選抜で最速148キロを記録した直球で、連続奪三振記録を更新した先の選抜大会では、決め球全てがご自慢の快速球であった。 榛原の直球について慎之介は、回転数による減速率の抑制とリリースポイントを遅らせることによる飛行距離の縮小の相乗効果によって、球速以上の威力がでるものと推測していた。彼の投球の七割強が直球であるが、二種類のカーブにツーシーム、さらにシュートと球種に富み、また奪三振率も成田に匹敵する。 投げる腕は違えど、両者は良く似ている。いや、むしろ「良い投手」は皆似ているのだ。球が速く、完投能力があり、いくらでも三振が奪える。廉はその全てで二人に劣っている。それをわかった上で慎之介は、里見廉が世代最高の投手であると確信できるのであった。
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