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あれから学校が終わった後、俺は香に街を案内していた。 俺たちの通う南城学園がある南城市は府の南に位置していて、京都府では2番目に人口が多い街である。 学園の周りには山があったり川があったりと自然が多い場所だが、最寄駅の近辺などは開けているので、古くからの自然とビル群が調和する景色を見に来る観光客も少なくない。 大方の説明も終わったしそろそろ…… 「さあ翔真、バッティングセンター行こうぜ」 俺が言うよりも早く香は言った。目の輝きからしてこいつは本当に野球が好きなんだなあと思い知らされた。 バッティングセンターに入ってみれば、制服デート中のカップルやら、見るからに少年野球をしている体の小学生などがいた。 ……バッティングセンターに入るのも久々だから、こういう空気もなんだか懐かしい。 「さて、打つか」 ベンチにボストンバッグを置いてネクタイを外した香が意気揚々とボックスに入っていく。 ……っておい。このボックス、見れば140キロ超のストレートにランダムで変化球が混じってるじゃないか。ご丁寧に『甲子園のエースレベル』だなんて銘打ってるぞ。本当に香は打てるのか? ――――刹那、周りの物とは比べ物にならない、澄んだ金属バットの快音が俺の鼓膜を鼓膜を震わせる。 「ホームランの的には中々あたんねーなー」 どうやら俺の心配は杞憂だったようだ。 さっきまで子供のように輝いていた香の目が今では獲物を見つけた肉食動物見たく鋭くなっている。 結局、香は何球か変化球には当たり損ねてはいたが、ほとんどをジャストミートという結果を残した。 「ナイスバッティング」 俺は自販機で買って来たスポーツドリンクを香に渡してやる。 一言礼を言ってから無言で蓋を開けて喉を潤している香を見ている限り、納得してないんだろうな。 「やっぱり変化球は苦手だ」 拗ねた子供を思わせるぶっきらぼうな答えに思わず失笑してしまう。こいつは完璧を追い求めすぎる癖があるようだな。 ……まったく、投手でこんな打撃を出来るだけでかなりのもんだってのに、こいつは……。 「さあ、次は翔真の番だぞ。伝説の“なにわの牛若丸”の打棒、見せてくれよ」 少々黒歴史の入った二つ名を、わざとらしくニヤついて口にした香に敢えて何も言わず、実に2年ぶりとなるボックスに足を踏み入れた。
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