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どれだけ凄いバッターなんだよ……。 マウンド上の沢村の手にも汗が浮き上がる。 自分でもナイスボールだと思った。これは打てないと確信していた。だが結果はどうか。 完璧なまでに捉えられ,ファールとはいえ柵の外まで持っていかれた。 だが……。 だが沢村にもプライドがある。柵の外まで運ばれたとはいえ,最終的に打ち取ればなんら問題はない。 沢村は大引からドロップのサインを受けると,首を縦に振って答えた。 沢村も,ルイスに対抗するにはドロップしかないと思っていた。反応で打ってくるなら,その反応速度を上回る球を投げればいいからだ。 沢村はセットポジションに入ると,自身で最も自信のある変化球を最高のキレで投げるべく,指先に神経を集中させた。 あのコースに,あの速さで投げ込めるか。 ルイス・デュランゴは,手に残る鈍い感覚に浸りながら感心した。 やはり日本球界は面白い。 アメリカの投手は,スピード第一でコントロールは天性のものであるとして,メジャーリーグでもその考えは変わっていなかった。 例外はいるものの,アバウトなアウトコースにありったけのスピードボールを投げ込む。これがルイスの知っているメジャーの投手の特徴だ。 スピードだけなら目は慣れるし,ごくたまに甘く入ってくるボールを鋭く打ち返すのは難しいことではなかった。 だが日本では,コントロールが努力で身に付き,スピードが天性のものだと考える傾向がある。 実際日本の投手は,中学生でさえインコースとアウトコースの使い分けで打者を打ち取っていく。 しかも,プロになってくると150キロの速球を内と外に投げ分ける投手も出てくる。当然要所で変化球も織り交ぜて。 ルイスにとってはそっちの方が打ちにくいし,なにより勝負する甲斐があった。 だからこそ日本に帰ってきたのである。 そして,直後に沢村から投じられた一球を,ルイスは目を見開いて追った。 ――ドロップの回転!! そう判断したルイスは,曲がって着弾点となるコースに,全力でバットを振り抜いた……。
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