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手袋をベンチに置き,まだ半分ほど残っている水で薄めたスポーツドリンクを一気に呷る。 一息吐きながら勢いよくベンチに腰掛けると,急に後ろから重みのある手で肩を掴まれた。凍った表情で恐る恐る振り返ると, そこには高橋一峰打撃コーチが冷静かつ何か感情を内に秘めた表情で仁王立ちしていた。飯田はすでに嫌な予感がしていた。高橋が口を開く。 「飯田,お前最近打撃練習に身が入ってないようだな」 「え……? い,いや決してそんなこと……」 「言い訳をするな。お前のことだ。最近の不調,これは時間が解決してくれるものだと思っていたが,俺は考えを改める必要がありそうだな」 すでに高橋の体からヤバそうなオーラが溢れ出している。心成しか目も光っているように見える。もちろん,ヤバい意味で。 高橋は丸太のような太い腕を組み,一息置いてから指摘を始めた。 「不調の原因その1。フォームが毎打席微妙に違う」 グサリ。 「うっ……」 「その2。体の開きがシーズン序盤と比べて早い」 グサグサッ。 「ぐっ……」 「その3。……毎打席力抜きすぎなんだよ!!!」 グサグサグサァッ!!! 「ぐはぁッ!!」 飯田は見事に撃沈した。そして,飯田が最も恐れていた宣告が高橋の口から言い渡された。 「……お前には明日から打撃に関する強化メニューを入れるからな」 「なっ……!? 強化メニューだけは勘弁してください!」 「心配するな。3割に届いたら解放してやるから」 「お慈悲を……! なにとぞお慈悲を……!」 「明日の朝7時に,マスコットバットと竹竿を持ってグラウンドに来い」 「嫌だぁぁぁぁ!!!」 悪夢の宣告だった。周りの選手たちが同情の目で飯田を見ていた。 高橋の打撃強化メニューはカープの選手間では有名である。あまりの辛さに「『狂』化メニュー」と呼ばれるほどのそのメニューは, 一度始まれば決められた目標に届くまで抜け出すことは不可能。懲役刑と揶揄されることもある。 過去に岡本がその懲役刑を言い渡され,最長の懲役6か月という不名誉な称号を得たのも記憶に新しいところである。 「飯田,しっかり揉んでもらえよ」 強化メニューの実施を決定付ける清水の一言。飯田は虚ろな目で,明日からの地獄に身を震わせていた。
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