個別記事閲覧 Re: プロ野球・鯉の陣!U 名前:広さん日時: 2013/03/29 13:48 修正1回 No. 46
      
〜第18話・休養日〜 (C)Gekokuzyou〜koukouyakyuuhenn〜
今日は休養日。飯田・大引・隆浩の三人は、隆浩の部屋へ集まっていた。
「今年の夏の甲子園はどこが優勝するんでしょうか?」
隆浩がまず口を開いた。
「ちょっと先の事を言ったな〜…でもやっぱ大阪桐蔭かな?」
飯田もそれにつられて話し始める。
「いや〜でもさ、甲子園にはまだ出てないんだけどな、なんか愛媛の……大洲学園…って言ったかな? 最弱最弱って何回も言われてたみたいだけどさ、捕手の樋口と投手の真田がチームに加わってからもの凄い変わったって話じゃないか。そういう所に目を向けるのもいいと思うぞ。」
大引が詳しく説明し始めたが、話が長くなりそうだったので止めた。
話を止めた直後に、なにか思い出したように飯田が行った。
「あ、そうだ! 真田って言うとSFFの改良版みたいな球を投げるやつですよね?」
「ああ。変化量はフォークと同じだが、ストレートと同じ速さで来るから分かりにくいそうだ。」
さすが大引。変化球の知識に詳しすぎる。
「そんな投手がいたんですね…一回見てみたくなりましたよ♪」
その言葉を聞くなり大引は待ってましたと言わんばかりにバッグの中からあるDVDを取り出した。そして言った。
「このDVDに大洲学園対野村高校の試合が記録されてる。」

〜〜〜〜〜〜〜〜DVD〜〜〜〜〜〜〜〜

グググッ ドゴン! シュゥ――

「直球がフォークの如く落ちたぁぁ!」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「うわぁ…すげえ……」
「これがSFフォークか…」

日本の高校生の恐ろしさを知った隆浩たちであった。