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ロックされています  あの日の景色  名前: 投手  日時: 2013/03/12 16:20 修正5回   
      
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ロックされています   Re: あの日の景色  名前:投手  日時: 2013/12/02 16:32  No. 1    
       
玄関に座り込み、運動靴の靴ひもを固く結んだ。立ちあがるとやや年季の入ったスライド式のドアをゆっくりと開けた。
その時に猫が一匹家の中に入り込んできた。家が飼っている拾った猫だ。
トコトコと早足で入って来たため、曲がり角ですぐに見失った。
だがそれより早く行かなければ、時間のロスだ。
俺は体操を始めた。昇ったばかりの太陽が眩しい。まだ春だが走ると暑くなるだろうな。
俺は体操をやめると走り出した。
いつも通りのルートをいつも通りのスピードで走る。そのいつも通りのルートは中三のときのある些細な出来事で始まった。それが習慣となり、今もこうして同じコースを走っている。
ここを走っていれば、もう一度あの頃に戻れるような気がして、もう一度同じことが起きてくれそうな気がして…………起きないってことは分かってるけど……願うことくらい許されるだろう?。


あのルートは約五キロほどのコースだ。三十分掛けて家まで帰って来た。そこまで疲れず走りきれた。体が成長したのだろう。
一週間くらい前高校生になった俺、進路決定するぐらいまでは全くと言っても別に違和感ないほど勉強していなかった。
その時点でもそこまで成績が悪いわけではなく、中の下くらいで済んでいた。二百五十点満点のテストで百十点から百点くらいだった。
それくらいの点数だったら普通に通る高校はいくらでもあったため余裕ぶっこいてたら三者面談で担任の一言。
「おまえ内申点低いからやばいぞ」
凍った。正直凍った。内申点? なんだよそれ! ってなってた。
ま、正直過去のことはどうでもいいことが多いから置いておこう。見るべきものは今だ!。
しかし、今日はヒマだろうな〜、日曜日は俺、川上 直人(かわかみ なおと)くんとヒマなのでした〜。
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