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ロックされています  頂点に立つのは背番号1  名前: カニカマ  日時: 2013/04/12 21:43 修正1回   
      
よろしくお願いします。
頂点(まうんど)に立つのは背番号1(エース)
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ロックされています   Re: 頂点に立つのは背番号1  名前:カニカマ  日時: 2013/05/19 16:26 修正2回 No. 1    
       
8年前のことだ。とある少年は真夏に友人の家で遊んでいた。そのとき何気なくつけた甲子園のテレビ中継。
優秀で負けず嫌いな少年の目にはグランドの中で一番高いところにあるマウンドはまるで王様の席のように見えたのだろう。
その王座に立っている選手は車の速度より遥かに早い速度の球を腕から解き放つ。
少年が見た速球表示は155キロ、少年は高校生になればあのくらい投げれるようになるのか、と思ったが。
違う、その人が凄すぎたんだ。その選手のいたチームは甲子園を優勝し、その選手はプロ野球へ進んだ。
これが、少年が野球をはじめるきっかけとなった。

それから数年が経ち、あの少年は中学生になっていた。もちろんポジションは投手をやっている。
もしも少年が、並の投手ならば、あんなことは起きなかったのだろう。
少年が中学三年の春、シニアの日本選手権の予選リーグの初戦だった。
その試合は5エラーにより失点4、それに対して得点は2。負けていた。
だが、少年のホームランにより逆転。絶対勝ったとみんなが思った。クールな少年ですらガッツポーズをしていた。
だが、パスボール、エラーが重なった結果。5対6のサヨナラ負け。
少年はしばらくの間スコアボードを見上げていた。速球表示が出ている。142キロ、しかし少年の目に写っていたものは自己最速の速球表示ではなく6という大きな数字だった。
最後はパスボールで負けてしまった。そのため、捕手の選手は何度も謝っていた。
だがプライドや態度だけは異常に成長してしまっていた少年は彼を許せず何度も何度も殴った。
気がつけば、シニアをやめさせられていた。
少年の心の中にはモヤモヤがある。それは全国の舞台へ羽ばたけていないこと。
高校では必ず全国へ、と意気込む少年だが、少年の学力では高校へ行けるか危うい。
が、少年は基本的に嫌いなこと、失敗しそうなことはしない主義である。
つまり、勉強嫌いの少年は受験生にもかかわらず勉強しなかったそうだ。
そう言えば紹介がまだだった。少年の名は冷泉 蒼空(れいぜい そら)身長も高くルックスも良好、金髪で制服は着崩している。
ちなみに自然と野球をやっているやつである。暇なときは野球。そんなやつだ。
もしかしたら、この男が高校野球で大旋風を巻き起こすのかもしれない。そんな淡い期待が少年には込められている。
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ロックされています   Re: 頂点に立つのは背番号1  名前:カニカマ  日時: 2013/05/19 17:18  No. 2    
       
長い、遠い、いつになったら到着するんだ。もう2時間はバスに乗ってるぞ。
蒼空は表情で明らかに文句を言いたげなことは確認できる。
それに不満な理由はなかなか到着しないからだけではない。もうひとつ原因がある。
もうひとつの原因とは、バスの座席で隣に座っている矢野 蓮がつい先ほど嘔吐したのだ。
現在矢野はピクリとも動いていない。半分死にかけているように見えなくもない。
だがたった今動き始めた。
まずは「おえぇぇぇ……」と吐きかけている。まだ吐き気がするらしい。そんな状況のなか矢野は蒼空に話しかけた。
「ねえねえ…冷泉君…キミって…なんでこの高校に…来たの…オエエエ!」
蒼空の思考が停止した。また矢野が嘔吐した。本日二度目。
蒼空は慌てて人を呼んだ。そしてその本日二度目のゲロ騒動が治まった頃にはようやく高校に到着したらしい。
聖皇学園、甲子園出場回数は夏2回春1回だ。さらに加えて全寮制。環境は悪くない。
ちなみにこの高校を選んだ理由は強豪校ではないからだ。
強いとこから甲子園に出てもつまらない。そんな理由からだ。
蒼空はバスを降りると山に囲まれた広い広い聖皇学園の敷地に足を踏みいれる。

やがて、入学式がはじまる。
蒼空が入学式で衝撃を受けたのは理事長の言葉だった。
「諸君、わたしは長々と話すのが嫌いだ。だから手短に話そう。この高校から君たちが出る必要はない。日々自信を磨きたまえ。以上」
ステージを降りようとする理事長に向けて蒼空は質問した。
「理事長! 意味が理解できません! それはどういう意味ですか」
「簡単だ。君たちはこの学校から出ることは出来ない。そう言っているんだ」
このとき蒼空は思った。
俺は、高校選びを間違った。
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