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ロックされています  King nine 番外編  名前: 魁斗  日時: 2013/10/14 15:17    
      
暇な時に更新します。

誰かの過去を書いたり、選手の日常を書いたり...
とにかく頑張ります。
記事修正  スレッド再開
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ロックされています   Re: King nine 番外編  名前:魁斗   日時: 2013/10/15 20:43  No. 1    
       
1998年3月16日、ある一つの分娩室に二つの元気な男の子の泣き声が聞こえる。

その男の子の母親のは感極まって涙を流し助産婦が抱える男の子を見る。

「やっと産まれてくれたんだね...魁、達也...」

伊藤達也過去編

晴れて双子の父親となった伊藤孝仁は魁、達也にメロメロだ。


なんて可愛いんだ... そう思いながら二人を見る。


「将来は野球選手だぞ~お前たち。バッテリーを組むのもいいな。それとも....」

「ちょっと! なんでそう人の夢を勝手に決めるの!
この子達がやりたいことをやらせなさいよ!」


だが、こんな幸せは明日、全て消え去ってしまった
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ロックされています   Re: King nine 番外編  名前:魁斗   日時: 2013/10/19 12:17  No. 2    
       
孝仁は自宅に帰り自信の兄である博文に二人が産まれた事を連絡しようと電話をかけた。

「もしもし...なんだ孝仁か。なんかようか?」

「兄貴、産まれたよ。子供。それだけさ。んじゃあな」


その次の日、達也は病院から消えていた。
生後二日の赤子がどこかに行くなんて出来るわけない。
誘拐だった。

防犯カメラを見ると孝仁の兄、博文が達也を誘拐する姿が完全に写し出されていた。

孝仁は後悔した。

自分が兄に電話なんかしたから...。

何度もそう考えている。

そして、達也が誘拐されて一年が経った。
警察は達也を誘拐した博文を見つけられていない。

伊藤夫婦は決意した。達也を忘れようと。
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ロックされています   Re: King nine 番外編  名前:魁斗  日時: 2013/11/03 12:27  No. 3    
       
そこから5年が経った。
達也はもう6歳となり4月からはピカピカの一年生である。一年生になる時は健康でありたい。
だが、達也の体は健康から程遠く離れていた。

古いアパートの一室に今日も壁にドンと音がする。2秒もしない内に子供の大きな泣き声が聞こえる。

「泣いてんじゃねえよ。あ? んだよその目」

男がその子供を睨みつけると子供は鋭い目つきで睨み返した。

すると男はその子供を殴り始めた。お腹を何発も蹴り、子供を掴んでは放り投げの繰り返しが何度も続いた。

そう、伊藤達也は虐待を受けていたのだ。ここ二年間、実の父である孝仁の兄、博文に。

体中に痣がありその数は数え切れないほど。そんな体のまま、入学式を迎え他の生徒の保護者には様々な噂話が流れる。

伊藤って子、虐待を受けてるらしいわよ。

その中でも、この噂が一番だった。

学校での生活も、給食費を払ってもらえない為、給食が食べれなかったり、虐待によるせいで体が痛み過ぎて遠足に行けなかったりと他の生徒とはかなり違っていた。

家では少量のインスタントラーメンなら食べれたが博文が酒ばかり飲みお金がないせいで一週間に一度、酷ければ半月何も食べれない時もあった。

そして、2年生の終業式が終わり自宅に帰る途中、達也は道端で倒れてしまった。それを道を通る人達は達也を完全に無視し、一日が経つ。

「み…ず…だ…れか…助けて…」

もう死ぬんだな…
達也はそれしか考えられなかった。
博文のせいで性格が暴力的になってしまった達也も、今ではそうではなかった。

そして、達也が永遠の眠りにつきかけたその瞬間だった。

「おい、君大丈夫か!? 誰か、救急車!」

この青年により達也は命を取り留める。
そして、2日…眠り続けていた達也は眼を覚ます。

「………ん? え!? どこだここ…」

「おう、やっと起きたか。俺は玄野春樹 クロノ ハルキ。今日から君の家族だよ」
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ロックされています   Re: King nine 番外編  名前:魁斗  日時: 2013/11/04 11:10  No. 4    
       
「は…? あんた何言ってんだ! そんなことしたら…あんたがアイツに殺される…」

達也は大きく動揺している。目を覚ますと突然「家族だよ」と言われたからだ。

「アイツ?…君の親か。大丈夫。また殴られそうになったら俺が守ってやるよ」

初めて達也は信頼出来る人物に出会えた。その後、一週間すると達也は退院し春樹の自宅へ帰る事となった。
春樹の自宅は最近出来たようなマンションで5階建て。自宅のドアを開けると若い女性の笑い声が聞こえる。

「ただいま〜」

そう言うと「おかえり〜」


女性は玄間まで出てき、「あ〜可愛い〜この子が達也君? 初めまして。春樹の嫁の瑞希(ミズキ)です。今日からよろしくね」
と、挨拶。

達也は慣れてないせいか何も言えない。



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ロックされています   Re: King nine 番外編  名前:魁斗  日時: 2013/11/09 10:45  No. 5    
       
リビングへ行くとプロ野球やメジャーリーグの選手ポスターが何枚も壁に貼ってあった。
イチローや松井秀喜、デレク・ジーター…
子供たちのヒーローのポスターだらけ。だが、達也はイチローが誰か知らない。テレビすら見たことないのだ。

「あのさ…何て呼べばいいんだ? あんたらのこと…」

達也は少し恥ずかしそうにしながら春樹と瑞希に問いかける。
「そうだなぁ…兄さん姉さんでいいよ」

「そうだね。それがぴったり! じゃあさっそく呼んでみてよ!」

そう言われ、達也は顔を夕陽の様に真っ赤にしながらも「よ…よろしく…お願いし…ます…兄さん…姉さん…」としっかり言えた。

そして、3年生の夏休み、春樹と河川敷を歩いていると金属バットの快音が聞こえる。どうやらホームランを打ったらしい。ボールが達也達が歩いていた近くまで転がってきた。

「長谷川ナイスホームラン!」

「ナイスバッチ!」

とかなり聞こえる。しばらくすると「すいませーん、ボール捕ってくださーい!」と聞こえてきた。

「ん? これだな。いくぞぉ」

と、春樹が投げようとすると、「あ、ちょっと待て。俺が投げるぞ兄さん」

「お前に投げれるか? あんなに遠いんだぞ?」

「舐めてもらっちゃ困るな。これでもドッチボールは得意なんだ」

春樹からボールを渡されると振りかぶり思いっきり腕を振り投げた。

その右腕から放たれた速球は3年生とは思えないほどの速さ。選手のグラブに入った時、皮の音が響き、グランドの選手たちは大変驚く。

(なんて速さだよ…80…いや、90は出ているか? なんてやろうだ…)

春樹は茫然としてそう思っていた。
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ロックされています   Re: King nine 番外編  名前:魁斗  日時: 2013/11/13 20:34  No. 6    
       
「お…おい、達也! 今すぐ家に帰るぞ! 俺とキャッチボールだ!」

「は? 何を…」

「いいから!」

春樹は達也を抱っこすると全速力で家まで走った。

「あ、おかえ…ちょっと、何してんの?」

「瑞希! こいつは金の卵かもしれんぞ! 野球の天才だ!」

春樹はグローブとボールを探し見つけると、達也をもう一度抱っこ。そのまま公園までまた走っていく。

春樹にはひとつの夢があった。プロ野球選手になることである。熱心に練習に取り組むも高校3年夏の大会直前に怪我。プロは諦めないといけなくなってしまった。いつか子供が出来たら絶対野球をやらせたかった。その夢を忘れかけた頃、達也に豪速球。


公園に着くと達也にボールを渡し春樹はグラブをつけた。

「達也! 手加減無しだ! このグラブに思いっきりボールを投げてこい! 受け止めてやる!」

達也はその言葉で火が入り振りかぶって春樹のグラブ一直線に速球を投げる。


あっというまに春樹のグラブに入り皮の音が公園全体に響く。公園にいた人達はその音に大変驚いた。


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ロックされています   Re: King nine 番外編  名前:魁斗  日時: 2013/12/27 21:36  No. 7    
       
「お…おぉ…」

これ以外春樹は声が出なかった。いや、出せなかった。もう中1程の速さは出ているであろう速球に脅威のノビ。
春樹は本当に小学三年生なのか? とずっと思っていた。

「お…おい、達也! もう一球だ!」
春樹はもう一度達也の剛速球を確認するために投げることを要求した。

「なんで? もう俺疲れたよ…」

その時だった。達也の後にサングラスを掛け少年野球の監督をしていそうな男が現れた。

「おい、君。リトルリーグに入らないかい?」

そう告げて男は今度は春樹の方へ向かう。

「貴方のお子さん、なかなかセンスがある。われわれは渋谷でおもに活動している。一度、練習を見に来ないかい?」

野球をやらせたいと思っていた春樹はそれを心で喜んだ。しかし、少し考え男にこう告げる。

「すいません、その話、とても嬉しいんですが…達也は渋谷で野球は出来ません」

なぜだろう。それは渋谷が達也が以前そこで暮らし虐待を受けていた土地だったからせある。
もし、博文に見つかりアパートに連れ戻されまた虐待を受ければもう達也は本当に死んでしまうかもしれない。
その事情を春樹に聞いた男は渋々納得。

「そうですか…それは災難ですな。では、渋谷以外ならチームに入団出来るんですよね?」

「ああ…はい、渋谷以外ならどこでも…」

春樹がそう言うと男は自分の名刺を春樹に渡し去って行った。
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ロックされています   Re: King nine 番外編  名前:魁斗  日時: 2014/01/07 17:23  No. 8    
       
それから数日が経ち、達也の携帯電話に連絡が入った。

「もしもし…ああ、監督さん…え! わかりました! すぐ行きます!」

その電話の内容は、とても驚く事だった。


「おい、達也! 前に会った監督さんが野球をやれる環境を作ってくれたぞ! 今すぐ行かないか!?」

「………おもしろいな。行こう!」


グローブを持ち春樹が達也をおんぶし、その場所へと全速力で走る。

「はぁ、はぁ…」

春樹が少し疲れてきた頃にその場所へ到着。
そこにはユニフォームを着た野球少年達が野球をしていた。
到着した春樹と達也を見つけた男は二人を呼びに行った。


「来てくれましたか…ありがとう。では、ユニフォームを貸してあげるからあっちで着替えてきなさい」

ユニフォームに着替えグランドに現れた達也は簡単なアップを男と済ましフリーバッティングをさせてもらえる事になった。


「よし、それじゃ少し打ってみてくれ」

男がマウンドに上がり達也はバットを持ち構えた。

(来いよ…)

ど真ん中にボールは素早くやってくる。
達也はすぐに反応し打球をライトの後まで飛ばした。

保護者はかなり驚いた様子を見せ、春樹に話しかけた。

「ねえねえ、あの子、凄いですね! 何年生?」

「えっと…3年生です。野球は初めてです」

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ロックされています   Re: King nine 番外編  名前:魁斗  日時: 2014/01/07 17:45  No. 9    
       
その後、キャッチボールへと変わった。

(見てろよ…絶対に驚くからな…)
春樹はそう思い、達也を見た。

「よし、じゃあマウンドで投げてくれ。バッターは…キャプテン、お前だ」

普通のキャッチボールのはずが一打席勝負になってしまった。
キャプテンと呼ばれる人物の名は竜野良(タツノ リョウスケ)という名らしい。もう中学生で退団も間近である。


野球の知識は少ししかない達也だがど真ん中に投げれば打たれる…という事は理解していたようだ。インコースへ怖がらず思いっきり投げた。

「うわ!」

投げた瞬間、竜野とキャッチャーはその場から逃げ去ってしまった。

その凄さを見せつけれたのか、達也は5年になるとエースで四番を任された。
6年になりもう卒業も近くなると様々な野球の名門中学から声がかかるようになった。

「はあ…どこにいけばいい? 姉さん」

「達也の行きたい所に行きなさい。私はどこでもいいと思うよ。そのほうが春樹も喜ぶよ」

瑞希は横にある仏壇を見た。
そこには春樹の写真が飾られていた。
春樹は亡くなっていたのだ。
それは、5年の夏…

「よっしゃー! 行けー達也!」

達也が所属するリトルの試合の応援に行っていた春樹は達也を大きな声で応援。

ノーアウト満塁で4番の達也。確実を入れたい場面。一球目、達也はインコースの球を引っ張った。

運が悪かったのか、春樹の眼にごみが入っていた。

「あ、ごみが…」

その時、達也のライナーのファールが春樹に向かっていた。

「危ない!」

達也がそう打席から叫ぶがまったく聞こえていなかった。

ボールが春樹の頭に完全に直撃。その場で春樹は倒れ意識不明。意識が治る事はなかった。
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ロックされています   Re: King nine 番外編  名前:魁斗  日時: 2014/01/09 20:50  No. 10    
       
達也は進学する中学を九条中学に決めた。
野球は何度も全国大会に出場するほどの実力がありかなりの名門。

きっと部員同士の仲がいいから強いんだろうな。そう思って野球部室に入ると煙が部室中に広がっていた。

「ゲホッゲホ!」
煙をはらい中の人を見ると煙草を吸う頭の色がツートン色の男、モヒカンの男、ピアスをしている男が大勢いる。

「あん? 何だお前…もしかして入部希望者? じゃあ今日から入部な。キャプテン、一年の入部希望者っすよ!」

そう銀髪の男が言うと後ろから緑と黒のツートンカラーの男が現れた。どうやらキャプテンらしい。

「俺は九条魔裕(クジョウ マヒロ)。ここの理事長の息子だ。お前、玄野だな? お前の事は知ってる。入部祝いにこれやるよ」

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ロックされています   Re: King nine 番外編  名前:魁斗  日時: 2014/01/25 11:57  No. 11    
       
そう言って魔裕が達也に渡したものはライターと煙草だった。

「え…これ、煙草じゃ…」

「んじゃあ出て行け。煙草吸えなきゃ野球部には入部させないから」

「は…?」

どうやら九条中学の部員は全員、煙草を吸うらしい。達也は魁の前で博文が原因で暴力的な性格になったと言っていた。それも事実ではあるがそこからその性格を悪化させたのは九条中学野球部での三年間である。

部員のほとんどがヴィジュアル系みたいな髪型をしている野球部に入り次の日には九条と副キャプテンの花園秋久(ハナゾノ アキヒサ)に髪の毛を金髪にされてしまった。
その日、自宅に帰ると瑞希に怒鳴るで済まないほど怒られた。瑞希は後悔した。自分で行きたいところへ行けと言ったがなぜそう言ったのだろうと。そこから1カ月。達也はもう完全な不良と化してしまった。
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ロックされています   Re: King nine 番外編  名前:魁斗  日時: 2014/01/26 10:45  No. 12    
       
そして、中学2年生で事件が起こる。

練習が終わり部の仲間と一緒に帰省している時の事だった。

「……あいつは…」
達也は見つけてしまったのである。自身を幼少期、何度も虐待し続けていた博文を。


博文も、金髪であるが長年一緒に居た達也を見つけた。ついには目が合ってしまい、達也の元へと近づいてきた。

「達也だな…さあ、帰るぞ」

そう言って博文はポケットから果物ナイフを取り出した。達也はバットを取り出しバットで博文を攻撃。だが素早い動きでまったく当たらない。

「くっそ…おい、お前ら逃げろ!」

チームメイトにそう言いチームメイト達は「わかってるよ!」といい逃げ去った。

「おい、お前今までどこで生きていた? てっきり死んだとおもったんだが…」

「うるさい! さっさと倒れやがれ!」

強気の言葉を言う達也だが博文の攻撃が2回に1回は服などにだがあたるようになってきた。

そんな事が続き10分…達也が居る所の後の方向から達也が見慣れている女性がスーパーの袋を持ち向かってくる。

(あれは…姉さん…?)

その女性は瑞希。すると瑞希の方も達也に気付いた。

「達也…?」
すると瑞希は袋を置き達也の方へ走って行った。

「来るな!」
そう達也は言うがまったく聞かない。そして、その時である。達也が避けたナイフが瑞希の心臓を…

「…てめえ…いい加減にしやがれ!」

「ははは…はっはっは!」

博文は自分の心臓も刺した。

「何してんだよ…おい!」

博文は即死していた。瑞希の方へ達也は向かうと、まだかすかに息がある事に気づく。しかし、ろくに授業も受けていない達也は何をすればいいのか分からない。すると達也はそこから逃げ去った。
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ロックされています   Re: King nine 番外編  名前:魁斗  日時: 2014/02/01 21:22  No. 13    
       
そこからの魁に出会うまでの4年間は達也にとって地獄であった。

瑞希と博文が死んだ日を境に、自宅にはマスコミが殺到。たまには学校まで押し掛けてきた。
試合になんか出れるはずもなかった。投球が終わり、ベンチに戻ると何故かベンチにマスコミの一部がいたり、買いものに出かけてもストーカーのように後を付けられる。

そんな生活をしていた達也は学校では人を殴り校外では問題を起こしての繰り返しであった。それはマスコミによる責任、いや、自身を誘拐した博文が全て悪いと春樹と瑞希の遺影の前で達也は毎日のようにそれを言う。

もう俺も死んじまいたい…そんな言葉は毎日頭の中に過る。

たまには、「俺以外の人間全員…いなくなれば…」そんな恐ろしい事も考えてしまう。
つい最近までとても幸せだったのは今ではもう地獄。そんな達也に小さな幸せが訪れる。


「猪死山のスカウトだ」

達也は大変喜んだ。達也の現在の状況を知っていた学校側が入学の条件がマンション、高校3年間の生活費の支給が約束されたからである。喜んで入学した達也は入学初日、ある男に出会う。

「お前が…青星和弥…」

今は楽天イーグルスで活躍する天才青星和弥である。かなり長い銀髪、自身専用のバット百花繚乱を纏い試合に出る彼は入学してすぐの試合に一番で出場。清千学園に転校するまでずっと一番に座り続けた。

俺も試合に出る! そう意気込んでいた達也だが入学の条件にはこの様なのも入っていた。
それは2年の夏までの試合出場の規制であった。

青星が魁達が2年の時の夏予選決勝戦前日にDVDを見たさいに青星が「こいつは投げた事はないはずだ」と言ったのは事実であった。

その通り、清千と一度目に試合をした時達也の姿はベンチに存在していない。長い間辛抱し2年夏予選決勝が達也の高校初登板となったのである。だが、達也の右肩は長年喧嘩で荒く使ってきたのが原因か決勝戦後、完全に使用できなくなってしまう。そして、白衣の男性との出会い、風上高校へ転入…そこから達也は春樹の長年の夢であった自分の子供をプロにするという夢を叶えたのである。




以上が伊藤達也の過去編です。お読みになった皆さま、ありがとうございました。
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ロックされています   Re: King nine 番外編  名前:魁斗  日時: 2014/02/08 11:25  No. 14    
       
これはプロ野球が開幕する1カ月前の話である。キャンプが終わり色んな選手が開幕の準備をする中、一人の金爆ギャ男違う事をしていた。

「頭ぁぁぁぁぁ!」
頭が大きくスキッ歯でタミヤのTシャツを着る男性がそう叫ぶ。するとその場所全体が頭をナイキのマークの様に首を動かす。

「おお…すげえ」

頭を振りそう言うのは金爆をこよなく愛す男伊藤魁。いまだに人気が落ちない金爆の日本武道館公演に魁は長谷川幸太と共に来ていた。

「おい…魁、俺も帰らせてくれよ…」

「何言ってんだよ。ライヴはこれからだぞ?」

ライヴの雰囲気に圧倒される長谷川はすでに疲労がかなり溜っていた。それから数日後、今度は握手会に魁は訪れる。いつもなら魁はヴォーカルの鬼龍院翔と握手するが今回は自身が所属する埼玉西武ライオンズの大ファンである樽美酒研二(ダルビッシュ ケンジ)と握手する事に。
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ロックされています   Re: King nine 番外編  名前:魁斗  日時: 2014/02/23 17:42  No. 15    
       
「うはあ…楽しかった…」

そう言って魁はブース内から出て来た。どうやら、満足したらしい。

「いつか、キャッチボールしたいなぁ」

そう夢を作り、魁は帰って行った。


伊藤魁 パラレル

この作品は、魁の過去を少し曲げ、未来を変えた作品です。


魁は耐えいていた。野球部のチームメイトからの嫌がらせから。

「ちょっと…やめて…」

「いいからさ、やれよ」

魁は、地元の少年野球団から出場機会を求め、リトルリーグに入団した。しかし、そこにはチームメイトと自分の差がかなりはっきりしていた。

「母さん…もう嫌だ…野球辞めたい…」
ある日、魁はそう喜代子に訴えた。だが、そう言ったが野球が嫌いになった訳ではない。野球はまだ心から愛しているし、プロ野球選手に何としてもなりたいと、魁はまだ思っている。しかし、もう精神的に野球をやるのが不可能となってきたのである。

「あーあ、何しよっかな」
野球を辞め、土日が完全に暇になった魁は休日の時間を持て余していた。その時、魁はふと思ったのである。


音楽を聞いてみようかな


心の癒しを求めタワーレコードへ来店したのが、魁がゴールデンボンバーと出会うきっかけだったのである。


近所にあるタワーレコードに到着し、魁は店の中を回り続けた。そこで、魁はある種族を名前で心魅かれた。ヴィジュアル系である。

ヴィジュアル系は自分が今まで聞いた来た音楽とまったく違った。まず、メンバーが男なのにメイクをしていた。その中で魁が興味を持ったのがゴールデンボンバーだったのである。
名前が完全にダサく、テニスウェアの白塗りが居たのである。そこに魅かれ魁はその時売っていたCDを全て購入。聞いてみるととても上手な歌に上手な演奏。気になり彼らの事を調べてみるとエアーバンドだったのである。しかも、パフォーマンスをやっていたのである。その影響か、魁はゴールデンボンバーの虜になってしまっていた。


金爆の虜になった魁は全ての曲の振りを覚えライヴに直行。そして、いつの間にかV系が大好きになり、V系バンドマンに憧れ始めたのである。


中学生になり、魁は軽音楽部に所属。すぐにギターが上達し、高校直前になるとすでにバンドを組み、テレビに何度も出演。その後、魁が組むバンドが東京ドームや日本武道館でライヴをしたのは言うまでもない。


以上、魁のパラレルでした。少し適当になり申し訳ありません。
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ロックされています   Re: King nine 番外編  名前:魁斗  日時: 2014/03/14 18:22  No. 16    
       
2017年三月、魁や達也、長谷川などが高校三年生になる少し前ある野球の国際大会が行われた。その名もワールドベースボールクラシック。
サムライJAPANはWBCをベストメンバーで出場し、王座奪還の夢に向けアメリカとの決勝を戦っていたのである。

王城正宗番外編


「君が代は…」

ついに第四回WBCの決勝が開始する。日本は準決勝までの試合を勝ち抜き3度目の決勝戦まで進んだ。決勝の相手はアメリカ合衆国。第一回大会と第二回大会でも試合をし、両方とも日本が勝利。この試合でも日本は勝利の為日本のエース王城を先発にし一番には藤ヶ谷、3番には海の向こうで活躍する酒井クイナ(サカイ)右翼手、5番ショートにトリプルスリーに近い櫻井、そして四番はレフトを守る日本ハム嵩端、とクリーンナップには最強の3人が並んだ。
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ロックされています   Re: King nine 番外編  名前:魁斗  日時: 2014/04/03 11:06  No. 17    
       
ついに試合は開始した。攻撃は日本から始まる。
日本の1番は藤ヶ谷。

「しゃーこい!」
そう気迫を放ちアメリカの先発、ヘンリー・マモを打ち崩すという思いを日本を応援するファンの下へ届けた。

対するアメリカの先発マモはMAX151`を投げ変化球にはカーブ、スライダー、そして不可解な変化をするチェンジアップを投じ、所属するジャイアンツでは幾度のピンチを救ってきた。

(初球ハスライダーナ)

しかし、そのスライダーは悲劇を生んだ。
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