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白球の戦士たち 高校野球編
名前:
はるなび
日時: 2015/08/12 20:17 修正1回
HOME
暑くもなく寒くもない季節…
ちょっぴり寒いかも…
そう。今は春、4月だ。
新学期の4月。野球の名門高「帝門第一高校」に
ある選手が入学した。名前は大橋 小次郎 (だいばしこじろう)。右投げ左打ちの捕手だ。
弟には三塁手の大橋 武蔵 (だいばし むさし)がいる。
さあ、伝説の始まりだ!
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Re: 白球の戦士たち 高校野球編
名前:
はるなび
日時: 2015/08/12 21:05 修正2回
No. 1
HOME
伊達「お前、高校横浜商業だよな。」
大橋「え?」
伊達「横浜商業だよな?」
大橋「俺、帝門だよ。」
伊達「なんだよ!同じ高校にしてバッテリーを組むって約束したじゃないか!」
こいつは伊達 翔太。(だて しょうた)俺の親友だけど後にライバルになる。年齢は俺と同じで、左投げ左打ちの投手。球速いし、コントロールもカーブのキレもすごい。
大橋「すまん!俺てっきり翔太が帝門に入学するかと思ってたんだ。」
伊達「仕方ない。これからはライバルとして戦っていくぞ!」
大橋「本当にスマン!。」
そして4月5日。
帝門高校入学式。無事に終わった。
影白「おい小次郎!」
大橋「影白ー!」
こいつは影白 清太(かげはく せいた)。
同じ大志摩中学校出身の外野手。
右投げ右打ち。野球センス抜群で5ツールだ。
大橋「お前も帝門かー。嬉しいぞ」
影白「ところで翔太は?」
大橋「え?…あいつは…」
大橋「横浜商業だ。」
影白「そうなのかーって」
影白「えーーーーーーー!」
大橋「まあ大丈夫だよ。さあ野球部の面談に行こう。」
影白「う、うん。」
峰星監督「新一年の者!」
「はい!」
峰星監督「我々は強豪高だ。一年はほとんど出番がないので応援に回ってくれ!スマン!」
「はい!」
峰星監督「それと‥」
峰星監督「ウチには捕手がいない。」
大橋「よっしゃーー!」
峰星監督「小次郎!お前が正捕手だ!」
大橋「はいー!」
「ガチャン」
面談が終わった。
影白「お前に取ってみりゃ良かった面談だが、
俺たちは最悪だったぜ。」
「トゥルルル」
大橋「電話だ。」
大橋「もしもし」
伊達「俺だ。俺は今年背番号1のエースだぜ!」
大橋「なにお!俺は正捕手だぜ!」
伊達「中堅高校の正捕手より強豪高校のエースのほうが良いだろ。背番号は?」
大橋「いくつだっけ?影白」
影白「お前確か2だぞ。」
大橋「おおサンキュー」
大橋「2だぜ」
伊達「お前に2とは楽なチームだな。」
大橋「捕手がウチにゃいねーんだよ!!!」
伊達「アハハハハ!ウチには中学で全国大会を経験した選手で埋め尽くされてるんだぜ!まっウチと県が同じだけ神に感謝するんだな‥プツッ」
大橋「切れた…」
影白「アイツを俺たちで倒すんだ!」
大橋「おう!!」
Re: 白球の戦士たち 高校野球編
名前:
はるなび
日時: 2015/08/13 10:54 修正1回
No. 2
HOME
峰星監督「皆聞いてくれ!」
「はい!!」
峰星監督「お知らせが2つある。1つ目は再来週の火曜日
お豆腐高校と練習試合を組んだ。」
「はい!!」
峰星監督「2つ目は…轟こい!」
轟「はい。」
この人は轟 大成(とどろき たいせい)。
3年生で一塁手、4番なんだ。打撃は神奈川県最強でチーム1。右投げ左打ち。
峰星監督「今年のキャプテンは轟でいく。4番の上キャプテンも務めさせるんだから、負担をかけないようにしていただきたい。それでは終わり。」
影白「轟さんがキャプテンかー。あとで野球部の最初の練習があるからな。」
大橋「お、おう。」
「トゥルルル」
大橋「また電話だ‥」
影白「伊達か?」
大橋「もしもし?」
武蔵「兄貴。俺だよ。」
大橋「武蔵。なんだ?」
武蔵「中学の野球大会のことだけど‥」
大橋「お、おう。」
武蔵「俺、2年なのに4番だぜ!」
大橋「何!」
武蔵「フフフ」
大橋「それは良かったな‥プツン」
影白「誰だ?武蔵君か?」
大橋「ああ。電話してきたから何かと思えば自慢話かよ。」
影白「まあまあ。それより授業はじまるぞ。」
授業が終わり‥
大橋「どんな練習するんだろう?」
「カキーン!」
大橋「やっぱり皆すげー」
及川「お前も打ってみろよ。」
大橋「はい。」
この人は及川 英一(おいかわ えいいち)さん。
2年の左投げ左打ちの外野手でチームのリードオフマン。
「ガキーン!」
大橋は打撃が凄い。
140キロのマシンの球でも軽く外野の柵を越える。
峰星監督「こいつはすごいな‥」
城「こいつすげー」
この人は城 光(じょう ひかる)さん。2年だけど背番号1でエース。球は150キロだしコントロールも良い。右投げ両
打ち。
大橋「ありがとうございます。」
峰星監督「小次郎、光ちょっとこい。」
大橋、城「はい。」
峰星監督「今年の夏はこのバッテリー2人中心でやっていく。是非とも頑張れ。光は戻っていいぞ。山田こい!」
山田「はい!」
この人は山田 源一郎(やまだ げんいちろう)さん。
二塁手で好打。右投げ左打ち。
峰星監督「山田、小次郎の球を受けてくれ。」
山田「はい。」
峰星監督「わしが小次郎に投げるから盗塁阻止のように山田に投げろ!小次郎!」
峰星監督「いくぞ! それ!!」
「ビュー」
山田「は、速い。」
「パシ!」
「タッ!ビューーー!」
峰星監督「!?」
Re: 白球の戦士たち 高校野球編
名前:
はるなび
日時: 2015/08/14 08:20
No. 3
峰星監督「(な、なんて速いんだ。取ってからも速いし、球も150は出てるぞ…コントロールも抜群だ。)」
山田「(凄い。監督の球が小次郎についてからの時間より、小次郎が取ってから俺に投げたスピードのほうが速い。)」
大橋「ぷぅー」
峰星監督「何一息ついているんだ!!もう一丁!!」
峰星監督「もう一丁!!」
Re: 白球の戦士たち 高校野球編
名前:
はるなび ぱそこんバージョン
日時: 2015/08/14 18:33
No. 4
この練習はしばらく続いた。
峰星監督「もうやるだけ無駄だな。こいつの肩は並みもんじゃない。」
こうして今日の練習は終わった。
次の日…
影白「今日は練習ないらしいぞ」
大橋「へー。どっかメシ行く?」
影白「焼肉…」
大橋「いいね!金もあるから大丈夫だよ。」
影白「決まりダー!!」
放課後……
焼肉、いいにくの店長「いらっしゃい!」
影白「何にする?」
大橋「ハラミ」
影白「アアあーーーー!」
大橋「大丈夫。金はある。」
影白「違う…見てみろ…大変な人がいるぞ…」
大橋「え?」
大橋「べ、弁慶歩選手!!」
弁慶歩とは
福岡ソフトバンクホークスの4番打者だ。
3年連続40本塁打。
弁慶「もしかして君たち野球部?」
大橋「はい!!」
弁慶「明日の朝空いてる?」
大橋「はい!!(☚嘘)」
弁慶「じゃあ練習、大谷グランドでやるか!」
大橋「はぁい!!」
焼肉どころではなかった大橋でした。
次の日の朝…
大谷グランド…
弁慶「早かったね」
大橋「あの…試合はどうしたんですか?」
弁慶「今日は火曜日だよ。」
大橋「ああ…」
弁慶「キャッチボールからやるか」
大橋「はい。」
「シュ!バシーン」
「シュ!バシーン」
弁慶「いい球なげるね。」
大橋「ありがとうございます!」
その頃学校では…
センコー「小次郎君はどこだ…小次郎君はどこだァーーー!!!」
影白「本当に一緒に練習しているのか…」
そのころ横浜商業グランドでは…
「シュ!ズバーーン」
「完全試合達成です」
練習試合で伊達が完全試合を達成したのだ。
Re: 白球の戦士たち 高校野球編
名前:
はるなび
日時: 2015/08/17 13:47 修正1回
No. 5
HOME
プロ野球スカウト「あの投手は凄い。しかも1年だろ?」
伊達は雑誌にも特集され、未来の球界のエースとまでうたわれた。
それから一週間後…
ウグイス嬢「帝門第一学園×お豆腐高校 試合開始です」
ついに練習試合が始まった。
大橋は7番キャッチャー。帝門の先発投手は城ではなく、森。
一回の表の攻撃
及川 四球
石山 二併殺打
中西 左ヒット
轟 中2
太刀川 二内野安打 打点1
川井 投ゴロ
一回の裏のお豆腐の攻撃
義道 投フライ
富田 三直
丸善 左ヒット
早乙女 中フライ
森「お前のリード良いなぁ投げやすいぞ」
大橋「ありがとうございます。」
大橋「(いよいよか…)」
大橋の打席が回ってきた。
ウグイス嬢「7番キャッチャー 大橋君」
大橋「ふぅー」
大橋は大きく深呼吸した。
「シュッ!」
お豆腐高校のエース、鷺の右腕から速球が唸る!
「ビュー」
「ブン!バシ!」
両ベンチ「空振りだぁー!」
大橋「(こんなにも期待されているのか…)」
大橋「(打たないと…)」
「ザッ」
大橋「(…次もストレートか?)」
「シュッ!」
大橋「(違う!スライダーだ!)」
「シュッ!」
「ガキーン!」
峰星監督「おっ!」
打球はかなり飛んだ!
帝門ベンチ「入るか?入るか?」
打球は伸びる…伸びる!
「ピュー」
帝門ベンチ「やぁたー ホームランだ!」
お豆腐高校監督 梁「違う」
城「あぁ!」
なんと、審判がファールだと言うのだ。
帝門ベンチ「なんだと!」
大橋「(やめてくれ…あれはファールだ…)」
峰星監督「まあいい。もう一発打ってくれるだろう」
大橋「(次は…フォークだ!!)」
「シュッ!」
大橋「むっ!?」
Re: 白球の戦士たち 高校野球編
名前:
はるなび
日時: 2015/08/17 17:43
No. 6
「ビュー」
「ブン!バシ!」
大橋「あっ!」
大橋の読みは外れた。ストレートだったのだ。
そして大橋は空振り三振に倒れた。
及川「三振だったけど、読みが当たった時のお前は凄いな。」
大橋「あ、ありがとうございます。」
その後も帝門は得点を重ね、森は好投を続ける。
峰星監督「森、ナイスピッチ!」
森「ありがとうございます。でもまあ、アイツのおかげですがね。」
そう森が指を指したのは、大橋だった。
この回は、3回の表。
1アウト、ランナー2塁。打者は大橋だった。
峰星監督「大橋ぃ!!」
大橋「はい!!」
大橋が打席に向かおうとした時だった。
峰星監督「打てよ。」
大橋「はい!」
「ザッ」「ふぅー」
大橋「(ストレートは無いだろう。内角のカーブと俺は読む。)」
大橋「(しかし、早乙女のリードがそうであっても、鷺さんのコントロールが悪かったら、恐らく真ん中に来るだろう。)」
大橋「(その点も踏まえ、内角付近のカーブと考えよう。)」
「ザッ!」
梁監督「(内角のフォークを投げろ!)」
「シュ! 」
「ピュー!ストーン!」
早乙女「(ナイスボール!!)」
「ブン!」
「ガキーン!」
帝門ベンチ「ホームランだ!」
センター方向に飛んだ。
「フゥ〜」
帝門「入った!、ホームランだ!!」
峰星監督「凄い!足以外はプロ並みだ。」
結局この試合はこの回連打が続き、コールド勝ちになった。そして影白は代打で出場するも、二塁ゴロに倒れたのであった。10×0だった。
次の日…
大橋達に衝撃が走った。
野球部の転校生が来たのだ!
Re: 白球の戦士たち 高校野球編
名前:
はるなび
日時: 2015/08/17 18:04
No. 7
名前は紅 優里(くれない ゆうり)。
アメリカ出身のハーフ。本名はもっと長いらしい。
紅「アメリカカラキタハーフノクレナイダ。
ベースボールクラブニハイリタイトオモッテルノデベースボールクラブノミンナ、ヨロシクネ。アトワタシハトウシュデタマハダレヨリモハヤイ。 」
大橋「ま、まじか!何キロでるんだ?」
紅「95マイルヨリハデルワ!オマエナンテ60マイルクライダロ。ハハハハ!アメリカンジョークネ。 」
大橋「あはははは…」
それから野球部の練習。
紅「ミネホシ、ピッチングヤラセテクレ。 」
峰星監督「い、いいぞ… 中平キャッチャーしてあげてくれ! 」
峰星監督「(どんな投球するのやら。)」
大橋「んー!このポテチ旨いぞ! 」
影白「今は練習中だぞ!」
城「(紅…か。アイツにはこの背番号を譲らないぞ。)」
「ザッ! 」
「ビゥーー!」
中平「ひえ〜!」
峰星監督「はや!」
中平「(球は速いけど… )」
「ザッ!」
「ビゥーー!」
「ポス!」
中平「(やっぱりコントロール悪!)」
Re: 白球の戦士たち 高校野球編
名前:
はるなび
日時: 2015/08/17 22:58
No. 8
峰星監督「ああ…じゃあクイックで投げてくれ…」
紅「ワカッタ!ワタシノクイックハジマンダ!」
峰星監督「…本当か?」
「ザッ!」「ビゥーー!」「ポス!」
「ガッチャーン! 」
球は天井にぶつかった。
峰星監督「クイックはもっと最悪だな。」
峰星監督「これといった変化球はないが、球は速いし。」
峰星監督「火消し人に…」
「ポス!」
「ガッチャーン!」
峰星監督「無理か…使えないな‥」
こうして練習は終わった。
中西「こじ!今日の弁当はなんや?」
こいつは中西 雅(なかにし まさ)。
1年だけど、3番を打つ。金にうるさい。
大橋「これだよ。」
中西「金使いすぎやー! こんだけいっぱいいれたら金たくさん使わなあかんや!」
大橋「(なんだこの関西弁…)」
中西「そんなことより今日は5月やー!」
影白「よぉー!雅。」
中西「おんどりゃーなんじぁい! 」
中西と影白は同じ小学校なのだ。
Re: 白球の戦士たち 高校野球編
名前:
はるなび
日時: 2015/08/18 16:35 修正1回
No. 9
HOME
5月も終盤になった。
大橋「来月は梅雨だなあ…」
影白「ああ。」
今は野球部の練習中。
峰星監督「来週、練習試合を嶋川高校とする。
しっかり調整するように!」
そのころ…
「ザッ!」「シュ!」「ビゥーー!クク!」「ブン!」
審判「ストライーーク!バッターアウト!」
横浜商業監督 左沢「今日の翔太の調子は良いな。」
プロ野球スカウト「ほ、欲しい…」
左沢監督「7回投げて21奪三振、被安打0 四球0 失点0 自責点0か…」
伊達「ふぅー」
左沢監督「ナイスピッチじゃないか。」
左沢監督はベンチに戻ってきた、伊達に語りかけた。
伊達「いや。まだまだです、球数が多すぎますし。」
左沢監督「(こ、こいつ81球で9回まで投げ、27奪三振取るつもりか?)」
それでは大橋達のほうへ戻りましょう。
「ブン!」「ブン!」
帝門の打者達が素振りをしている。
「ぶぅん!!」「ぶぅん!!」
人一倍大きなスイングスピードを発てているのは大橋だった。
峰星監督「(さすがだ…こいつを使わざるをえない。)」
それから次の週…
ウグイス嬢「嶋川高校×帝門第一学園 試合開始です!」
この日、大橋は6番キャッチャー。先発投手は…?
紅 優里だ!
大橋「(だ、大丈夫か?)」
一回の表 嶋川高校の攻撃
塀 四球
紫 死球
野原 四球
志澤 中犠牲フライ 打点1
土師 遊併殺打
紅「NiceLead!」
大橋「さんきゅぅ〜 」
峰星監督「(思ったより荒れていないな。)」
一回のウラ 帝門の攻撃
及川 中ヒット
石山 左ヒット
中西 三振
轟 三振
太刀川 中ヒット
ついに、大橋に打席が回ってきた。
大橋「早いな…」
大橋「(満塁のこの場面…初球はボール球で様子を見てくるだろう。)」
「ザッ!」
大橋「(志澤さんはそれほど良い投手ではないだろう。)」
「シュ!」
大橋「(ボールのはずだぜ)」
「ビゥーー!」「バシ!」
審判「ストライーーク!」
大橋「(うっ?喉から手がでそうなホームランボールだったぞ…)」
園山「(危ないぞ!今は外すサインを出したはずだ。)」
志澤「(園山、スマン!)」
大橋「(コントロールミスか…次は…チェンジアップだ!)」
「シュ!」「ビゥーー!」
「ブン!バシ!」
空振りだった。
審判「ストライーーク2」
大橋「(ストレートか…大胆不敵なバッテリーだな…)」
Re: 白球の戦士たち 高校野球編
名前:
はるなび
日時: 2015/08/18 21:44
No. 10
園山「(フフフフ。噂の大橋よ。俺達にはまだあるんだぜ。)」
志澤「(そ、それでいくか?)」
園山「(思いっきりこい!)」
大橋「(ここまでの園山さんのリードからすると、必ず基本の裏をかいてくる。)」
大橋「(志澤ここまでキレが一番良かったフォークで三振を取ると見せかけてここはチェンジアップだろう。)」
大橋「(よし!チェンジアップ一本だ!)」
「ザッ!」「シュ!」「クク!」
大橋「(!? )」
「キィン!」
峰星監督「なに!」
園山「やったぜ!」
「ボテボテッ」
ボテボテの投手ゴロだった。
大橋「し、シンカー!!」
審判「アウト!」
大橋「ま、まさかここでシンカーを初めて見せてくるとは…」
大橋「やっぱり大胆不敵だぜ!」
その次の回。大橋の強肩を披露する、場面が訪れた。
紅が、四球でランナーを出す。1アウト1塁だ。
大橋「(ここは一球ストレートで外そう。)」
紅「yes」
「ザッ!」「ビゥーー!」「タッタッタッ!」
1塁ランナーが走った!!
大橋「(ナイスコントロール!よく外した!)」
「バシ!」「ビゥーー!」
山田「(こ、怖え…)」
「バシ!」「ザッ!」
審判「アウト!」
余裕のアウトだった。
峰星監督「やはりな…」
Re: 白球の戦士たち 高校野球編
名前:
はるなび
日時: 2015/08/19 10:13
No. 11
5回の裏。
ウグイス嬢「7番キャッチャー 大橋君」
1×0でリードを許したまま大橋に打席が回ってきた。
0アウト ランナー無しの場面だ。
大橋「(ここは、初球からシンカーを使ってくるだろう。)」
「ザッ!」「ビゥーー!」
大橋「(ここで外に入る!!)」
「クク!!」「カキーン!」
大橋はシンカーをとらえた。
大橋「(センター前ヒットか…)」
その後ろの打線は…
川井 二塁ヒット
雑賀 三振
梶原 左ヒット
及川 中ランニングHR 打点4
石山 三振
中西 中ヒット
轟 左HR 打点2
太刀川 一ゴロ
この回、一気に帝門が逆転した。
試合は6×1に。
その後も紅は大橋のリードにより、好投。
打線はその裏に5点を入れ、またもコールド勝ちに。
(大橋は代打を出された。)
Re: 白球の戦士たち 高校野球編
名前:
はるなび
日時: 2015/08/28 21:50 修正2回
No. 12
HOME
轟「いくぞ…」
轟は皆に言った。
「オーーーー!」
「ウーーーーーー!」
高校野球独特のサイレンがなる。
ウグイス嬢「帝門第一×川崎商業 試合開始です。」
そう。今日は7月7日。夏の大会が始まった。
しかし帝門高校は強いため、7回戦目からのスタートだ。
(全部で8試合。神奈川県は野球の高校が沢山あるため。)
先攻は、川崎商業。帝門の先発はエース、城 光だ。
城「(どんなリードをするのやら…)」
大橋のリードを知らない城は不安だった。
大橋「(これ。)」
大橋はサインを出す。
城「(え、ああ。)」
「シュ!」「ブン!」「パス!」
主審「ストライーーク!」
城「す、すげー!!」
城は大橋のリードに思わず声が出てしまった。
初球からのフォークボールというリードに城は興奮していた。
1回の表 川崎商業の攻撃
東 三振
笠原 三振
嶺井 三振
城は3者連続三振というド派手なスタートを切った。
峰星監督「(やはり、城と大橋のバッテリーは相性抜群か。)」
一回の裏 帝門第一の攻撃
及川 二塁ゴロ
石山 三振
中西 左フライ
川崎商業のエース、プロ注目の2年生、江越も負けない。
Re: 白球の戦士たち 高校野球編
名前:
はるなび
日時: 2015/08/29 08:32
No. 13
2回の裏。0×0の場面で、今日、6番キャッチャーの大橋に打席が回ってきた。
1アウト一塁だ。
大橋「(1回の表の嶺井さんのリードを見ると、園山さんと志澤のバッテリーほど大胆不敵ではない。)」
大橋「(基本を突いてくる。)」
峰星監督「打てよ!」
大橋「(見たことのない、俺には恐らくボール球で様子を見てくるだろう。) 」
江越「(外しますか?)」
嶺井「(ああ。)」
大橋「(高めに外してくる。それを打つか打たないべきか…)」
「ザッ!」「ビシュ!」
大橋「(狙い通り!…)」
「カキーン!」
江越「あっ!」
Re: 白球の戦士たち 高校野球編
名前:
はるなび
日時: 2015/08/29 17:55
No. 14
球は伸びる!伸びる!
レフトスタンドに入った。
1号2ランホームラン
峰星監督「(思いきって大橋を4番で使ってみるか… ) 」
冗談まじりに監督は思った。
大橋「(読みが合った。)」
大橋は様子見の高めのボール球をホームランにしたのだ。
江越「(なんてパワーだ!)」
その後抑えられ、3回の表へ。
ここまでパーフェクトのピッチャー城。
川島 三振
外村 三振
内村 三振
峰星監督「さすが!」
城は3回連続の3者連続三振!
次の打者は川井だが…
峰星監督「タイム!タイム!」
峰星監督はタイムをかける。
峰星監督「代打!」
なんと、この場面で代打を使う!
峰星監督「影白!」
大橋「(なに!) 」
大橋はびっくり!
大橋「影白、がんばれよ!」
大橋は影白に檄を送る。
影白「あ、ああ。」
主審「プレイボール!」
影白「(大橋みたいに読もうとはしない。)」
江越「(この場面で代打!?)」
嶺井「(いいバッターではないはず。)」
影白「(来た球を打つだけだ!)」
「ザッ!」「シュ!」
主審「ボール!」
ここは見た。
「ザッ!」「シュ!」
主審「ストライーーク!」
見送り。なかなか手を出さない。
影白「(何この緊張感…)」
「ザッ!」「シュ!」
主審「ストライーーク!」
またも見送り。
影白「(こんな中、轟さんや城さんは戦ってきたんだ!)」
「ザッ!」「シュ!」「カキーン!」
帝門第一「おお!!」
帝門の選手達は期待を寄せるも…
Re: 白球の戦士たち 高校野球編
名前:
はるなび
日時: 2015/08/29 18:05 修正1回
No. 15
HOME
審判「ファール!」
帝門ベンチ「あ〜あ〜」
影白「あ、当たった!?」
峰星「影白の目が…」
大橋「輝いている…」
影白「いける!!」
「ザッ!」「シュ!」
主審「ボール!」
「ザッ!」「シュ!」
主審「ボール!」
カウント3-2。フルカウントだ。
江越「これで決める!!」
「ザッ!」「シュ!」「クク!!」
影白「(カーブ…)」
「カキーン!」
江越「何!」
センター前ヒット。
峰星監督「お、おお!」
小川コーチ「今年は紅、大橋、影白などの1年生の年だな。」
影白「やったぜ!」
しかしこの後は抑えられる。
Re: 白球の戦士たち 高校野球編
名前:
はるなび
日時: 2015/08/31 19:28 修正2回
No. 16
HOME
大橋「優ちゃん、川崎商業って野球部の評判はどうなん?」
大橋がマネージャーの蓮野に聞く。
蓮野「去年、決勝でウチに負けたけど全体的には強いよ。」
蓮野は答える。
大橋「4回戦から出てくる高校だもんな。」
蓮野「ウチらは8回戦からだけどね。」
元気そうに蓮野は答える。
現在試合は4-0で8回の裏。
大橋は4打数3安打 1本塁打 2打点
蓮野「向こうの江越くんはプロ注目の選手よ。」
蓮野が言う。
3番、中西が倒れ3アウト。
遂に9回の表へ。
城はここまで完全試合。
大橋「せっかくここまで来たんですからやりましょうよ、完全。」
城「ああ。」
ウグイス嬢「3番キャッチャー嶺井」
「シュ!」「カキーン!」
城「あっ!」
一二塁間にライナーが!!
「パシ!」
城「!?」
城は驚き!セカンドの石山は取ったのだ!
大橋「凄い!大記録への予感がする。」
思わず、大橋は言った。
石山「光さん!まだ完全試合はありますよ!」
城「ああ。ありがとう…」
城「(記録が全てじゃないのに… )」
ウグイス嬢「4番サード 鳥越」
「シュ!」「ブン!」「バシ!」
主審「ストラックアウト!」
Re: 白球の戦士たち 高校野球編
名前:
はるなび
日時: 2015/09/01 13:07
No. 17
城「しゃーーー!」
4番鳥越から三振を取り、城は吠えた。
「あと一人! あと一人! あと一人!」
1塁側観客席からはあと一人コールが鳴り響いていた。
大橋「(城さん、これで…来てください!)」
城「(おう!)」
「ザッ!」「シュ!」「キッ!」
鈍い打球が飛んだ。
城「大橋ー!キャッチャーフライだ!!」
大橋「おっととと」
「ザー!!」「パシ!」
スライディングキャッチ!!
主審「アウトーー!」
江越「お、」
鳥越「終わった…」
「ウーーーーーー!」
「ありがとうございましたぁ!」
試合は終わった。この試合の終わりを告げるサイレンと、礼の声が球場に、いや、神奈川県中に鳴り響く。
大橋 慶喜「勝ったか…」
テレビを見ていた小次郎の父、慶喜が言った。
武蔵「よしゃーーー!」
弟の武蔵も喜んでいる。
試合後、帝門高校グランドでは…
「ブン!ブン!」「シュ! バシ!」
「カキーン! バシ!シュ!」
素振りの音、ピッチング練習の音、ノックの音が響いていた。まるで試合なんかやっていなかったかのように。
校長「いやー勝ちましたね! このまま甲子園に…」
監督「いや。まだまだです。このくらいで喜ぶ選手はウチにはいませんよ。」
校長「…」
Re: 白球の戦士たち 高校野球編
名前:
はるなび
日時: 2015/09/03 16:55
No. 18
番外編「帝門の捕手」
〜前書き〜
ここで一つストーリーを思いつきました。
良く考えたら、県大会7回戦目から出てくる、強豪になぜ、大橋の前の捕手がいなかったのでしょう?
(
>>1
を参照。)
それを描いたストーリーです。
是非見てください。それでは始めましょう。
Re: 白球の戦士たち 番外編
名前:
はるなび
日時: 2015/09/03 17:30 修正1回
No. 19
HOME
「ザー!」
雨が降っている。季節は梅雨だ。
大橋「どうして強豪なんだ?」
大橋は口にした。
影白「それは選手ひとりひとりの強さと名将の采配だろ。」
影白は当たり前のような口調ではなした。
大橋「いや。キャッチャーだよ。」
大橋は影白に言った。
影白「キャッチャー?」
大橋「ああ。面談の時の監督が、ウチには捕手がいないと言っていたのが引っ掛かるのだよ。」
大橋は影白に言った。
影白「確かに9人のポジションの中でキャッチャーは一番重要だからな。」
影白は大橋に答えると…
大橋「ああ。その真相を確かめたいんだ。」
どうやら大橋はキャッチャーがいない理由を知りたいようなのだ。
大橋「キャッチャーがいなかったら、強豪じゃないぜ。」
だから大橋は最初に「なぜ、強豪なんだ?」と言っていたのだ。
影白「それに俺は帝門の捕手、日本一 という雑誌記事を読んだことがある。」
大橋「俺もだ。」
だから疑問に抱いているのだ。
すると影白が…
影白「小川コーチに聞いてみれば? 監督じゃ教えてくれないし。」
影白が大橋にアドバイスした。
大橋「そうだな。」
影白の提案に賛成した大橋。
それから1時間後…
授業が終わり昼休み。
大橋「(今のうちだ!)」
小川コーチにあの事を聞くチャンスが訪れた。
大橋「(いた!)」
大橋はすぐに小川コーチを見つけた。
大橋「小川さん!」
小川コーチ「ん?」
大橋「聞きたい事があるんですけど…」
大橋はあの話を持ちかけてきた。
小川コーチ「なんだ?」
大橋「あの…」
大橋は全てあの事を話した。
小川コーチ「…良くそれにきずいたな。」
大橋「は、はあ…」
今まで気付かない人がいたのに少し疑問を感じる大橋。
小川コーチ「3年の京極 聖(きょうごく せい)を知っているか?」
少し怒り声で言った。
大橋「いいえ。」
もちろん大橋は知るよしもない。
小川コーチ「だったら京極を知ってから、俺の所に来やがれ!」
大橋「はあ。」
怒った小川に大橋は動揺。
大橋はその京極を探すために3年の教室に向かい、早速探すことにした。
大橋「すみません。京極さんを知りませんか?」
顔馴染みの城に大橋は聞いた。
城「京極?あの古くされは向こうにいるよ。」
城は学年の図書室を指差した。
大橋「ありがとうございます。」
「タッタッタッ」
大橋は3年生用の図書室へ向かった。
大橋「もしかして…」
Re: 白球の戦士たち 高校野球編
名前:
はるなび
日時: 2015/09/03 17:38
No. 20
大橋「(あの人が京極さん!?)」
そう大橋が思ったのは、強靭な肉体の日焼けした男だった。
さらに肩に包帯が巻かれている。
大橋「すみません。あなた…もしかして京極さんですか?」
京極「ああ。お前は野球部のボウズか。」
京極はどうやら大橋の事を知っているらしい。
大橋「はい。もしかして、野球部ですか?」
京極に聞いた。
京極「面談の時に顔を合わせたじゃないか。」
大橋「は…あ…」
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