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炎天下
名前:
SINKA
日時: 2012/11/04 19:53 修正28回
しっかり完結させようと思います。
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Re: 炎天下
名前:
SINKA
日時: 2015/12/18 00:03
No. 1
〜〜〜1話 初戦快勝!〜〜〜
晴天の夏の陽射しが肌を刺す。第一試合ということで、この後の試合よりはマシだろうが、それでも10時頃まで来るとなかなか暑い。
今日は夏の甲子園予選三回戦。シード校ということで少し楽させてもらった。
その試合はと言うと、すでに四回裏が終了し、13対0で俺たち、霧雨高校がリードしている。この五回表を三点以内に抑えればコールド成立だ。
投球練習を終えた俺はロジンに右手で軽く触れた。そしてグローブの中のボールをストレートの握りで掴んだ。
捕手の大石 仁(おおいし じん)からサインは出ない。この回はすべてストレートで行くと伝えている。
ワインドアップから俺は足をいつも通り高く上げ、七割程度の力を込め、指先でボールを弾いた。
狙い通りのアウトローギリギリに投げ込めた。右打席に立つ名前も覚えていない打者は見送った。
二球目もコントロール重視でアウトローに投げた。このボールには手を出してきたが、打者は大きなスイングで空振りした。
ツーストライク。三球目はコントロールをあまり気にせず思い切り投げたが、それでも大体狙った所には行った。全力のインハイ。おそらく球速は150キロを越えている。
投げた感覚でなんとなく分かった。
そして、続く二人もストレートだけで三振に切って取り、この試合は五回コールドゲームで幕を閉じた。
小走りで挨拶に向かおうとしていると、相手チームの泣いている三年の姿が目立つ。
こいつらのためにも負けられないな。
両チーム整列が完了すると、主審が試合終了を告げた。
「ありがとうございました!!」
両チーム同時に言ったが、向こうのチームの方が完全に声が大きかった。
整列の後、相手チームの数人の選手が俺に激励の言葉をくれた。
そしてその選手たちが去っていくのを見届けた後、近くに居た宮崎 晴人(みやざき はると)に言った。
「絶対甲子園優勝するぞ。センバツのベスト4じゃまだまだ足りねえ!」
「ああ、当たり前だ。今度こそ優勝だ」
加納も、どいつもこいつも全員倒して、全国制覇だ!。
あ、自己紹介してなかった。俺の名前は桜井 雄治(さくらい ゆうじ)一応MAX154キロって事になってる右ピッチャーです。
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