スレッド
一覧
新規
スレッド
ワード
検索
過去
ログ
ホームに
戻る
ザツダン
掲示板へ
記事観覧
> 記事修正フォーム
記事修正フォーム
題名
名前
コメント
力いっぱい腕を振った。しかし、案の定だった。打球は右中間に向かって鋭く放たれた。乾いた、三田にとって苦しいほどに「痛快」な音とともに。岩尾は足が速い。外野が捕球をもたもたしているさなかに悠々と三塁に向かっていった。ようやく送球が帰ってきたころにはもう、セーフだった。三田は放心するしかなかった。それをしり目に、藤田一也がゆっくりと打席に入ってくる。 運河はその場で大きな声を出して彼を励ますが三田にとってその声は「彼方」であった。しかし、運河はあきらめていなかった。こうなったら一か八かだ……! と。 もう直球はあてにならないのは自明の理である。運河は落ちる球に賭けようと思った。しかし、三田の握力は限界である。でも、背に腹はかえられないのだ。運河は「降臨」を要求した。 すると、そのサインを見た途端に三田の目が輝き始めたのだ。まるで運河の思いが通じたかのように。彼はかみしめるように首を縦に振り、セットポジションから思いっきりしなるように投げつけた。すると、その刹那、岩尾がスタートを切った。ヒットエンドランを仕掛けるつもりだ。だが、いくら藤田が巧打者といえども、降臨には歯が立たなかった。鈍い音がした。ピッチャーゴロだ。岩尾は俊足を飛ばし、気にせず本塁へ突進してくる。三田は急いで捕球すると、必死の思いでトスをした。運河と岩尾が交錯する。結果は……、アウトだった。そして運河は迅速な判断で一塁へ送球。藤田は全力で疾走していた。これまたギリギリの判定だ。塁審は思わず大きな声で連呼した。 「セーフ! セーフ!」 しかし、無死三塁のピンチが一死一塁に状況が変わった。運河は拳を握り、三田は思わず大きく声を上げた。一部始終を見ていた者たちは、おおっ! と声を荒げたのであった。三番の中島には雷神を連投させ、空振り三振に切って取り、四番の雪に回ってきた。二死一塁。三田は心の中で、自分に言い聞かせた。 俺は……、勝って見せるんだ!
0文字/1000文字
文字の色
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
イメージ
パワプロくん
矢部くん
猪狩守くん
猪狩進くん
阿畑さん
早川さん
友沢くん
橘さん
六道さん
久遠くん(11,13)
犬河くん(11)
猫神くん(11)
絵里さん(11)
六道さん(制服)
蛇島くん(13)
みこさん(14)
ボール(イラスト)
野球用具
球場1
球場2
球場・喜び
球場・整列
甲子園・外
バッティング
バント
スライディング
ピッチング
キャッチャー
守備
打つ瞬間
審判
応援団
学校
教室
携帯電話
スマートフォン
パソコン
飛行機
管理者用
[
イメージ参照
]
URL
パスワード
(修正不可能)
クッキー保存