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シート打撃の時間になった。今回も秀行は岩村と当たることになった。今日の秀行の相手の打者は、岡島、稲田、藤田、そして岩村である。秀行は、持前の制球力、ノビ抜群の直球、多彩な変化球で、三人をメッタ切りしてのけた。ベンチで見ている新固コーチと、木本監督はホクホクした顔をしている。そして、岩村と相対する。 「ウッス、岩村さん!」 「おう、秀行! 今日もよろしく頼むぞ!」 第一球、ゆったりとした球持ちのいいフォームから外角低めに直球を投げた。今日の秀行は、好調の極みである。いつにもまして、ストレートにスピンがきいている。打者の手元で勢いよく伸びてくるのだ。岩村は差し込まれてしまい、ショートへのポップフライを打ち上げた。 「あちゃ〜、やってしまったぜ!」 岩村は苦笑いしながら気を取り直す。 第二球は、伝家の宝刀、高速カーブだ。通常のカーブよりも10〜15キロぐらい速く、打者の手元での切れ味が鋭い。それは、外角のボールコースからストライクゾーンに切れ込んできた。岩村は待ってましたとばかりに、腰を最大に回転させてフルスイング。しかし、空振りした。 第三球はムービング・ファースト。微妙に変化をする特殊な直球である。打者の芯を外すのに有効な球だ。外角である。岩村はうまく対応しようと払うように軽打した。しかし、セカンドゴロ。 「秀行、今日もいいにゃ〜」 「ああそうだな。今日も順調なようだ」 木本と新固は機嫌よく話した。 第四球はツーシームだ。内角低めに投げ込んだ。この球もバットの芯を外すための直球である。小さくシンカー気味に変化する。岩村は思い切って引っ張ったが高いバウンドのファーストゴロ。 そして、第五球目はスライダー。秀行は外角高めに投げようとした。しかし……。 「あっ、しまった!」 秀行は思わず叫んだ。ど真ん中の失投である。 「もらっだぜ!」 岩村はバットのヘッドをしならせてフルスイング。打球は右中間を鋭く破って行った。だが、岩村は浮かない顔をしたのだった。何故なら、今の球は「さく越えにするべき球」だったからだ。秀行は、ホッとするというよりも、岩村の衰えに心を痛めた。 この日の秀行と岩村の対戦は合計二十球。安打性の打球はたったの一球だけに終わった。
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