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秀行は張り詰め顔つきで、ただ、口をつぐんでいる。右手に持つ、つい先ほど送られてきたボールを見つめるのみ。集まった捕手の運河、一塁手の雪、二塁手の木村、ショートの西田、声をかけようにもかけられず。これぞ、気まず空気というものである。 だが、しばらくしてから、この男が口を開いた。 「秀行……、なんだかいい表情しているな〜」 「岩村さん……!?」 秀行は、目の前にいるニヤッとした顔つきをした岩村に少々驚きを隠せない。だがしかし、話の続きを聞くことにする。 「秀行、お前はいつもピンチを迎えるとな〜、人一番張り詰めた顔をするが、やっぱりピッチャーの本能なんだろうな、サードの俺も、ひしひしと感じるよ、野球人としての本能なのかな?」 秀行は、ただ、ぽかんとするのみ。けれども、それでも続きが気になる。 「秀行よ、それだけ、お前は野球に対して真摯で、誠実で、真面目だということだ。だがな、少々打たれようが、失敗しようが、それを乗り越えられれば、本当に誠実だということだぞ、分かるな?」 その刹那、運河が口を開いた。 「なぁ、秀行、この際な〜、一点ぐらいは仕方ねぇよ。アウトをな、一つ一つ取っていくぞ、な?」 そして、次々と。 「それもそうでござる、秀行殿、バックには拙者たちついているでござる。思いっきり投げるでござる!」 と、快活に木村。 「そうだよ、木村の言うとおりだ。俺も、しっかり守るからよっ!」 と、頼もしげに西田。 「秀行く〜ん、ワタシの守備をなめちゃいけないわよっ」 と、ファースト・ミットを秀行の方に軽く叩き、雪。 秀行は、少しだけ力が抜けたように感じた。ちょっと、ふふっ、と笑みがこぼれる。 「……、よしっ、一人ずつ、いや、残りアウト一つ、取っていきましょう、ありがとうございました!」 この秀行の声は力強かった。
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