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嶋は内野陣を急きょ集めた。ファーストのマギー,セカンドの藤田,ショートの松井は秀行に心配そうな表情を見せる。無論,捕手である嶋もその通りで,真っ只中にいる秀行はただただ唇を噛みながら張り詰めるばかりだ。尚,投手コーチの佐藤は,一度マウンドに向かったので,今もう一度そこに行けば,投手交代を意味する。この回は打たれない限り秀行に託す,というワケだ。 嶋が一声を掛ける。 「秀行,行けるか……?」 無言でうつむく秀行である。彼の周りが暗くなりつつあった。その時である。 サードの川又が秀行に声をかけてきた。 「なぁ,真上君,アレ,アレだよ,エステサロンの優待券さ」 「……,えっ!?」 空気を無視したその川又の言葉に秀行はキョトンとする。そして嶋と内野陣は唖然とした。爽やかなニコニコ顔の川又はさらに続ける。 「もし機会があったら,僕を誘ってよ。僕だって体を癒したいからね」 「は,はぁ……」 秀行の目がテンである。 嶋は困った顔つき。 「……,持ち場に戻ろう……,締まっていこう。秀行,とりあえず落ち着け,いいな!?」 こうして,皆は守備位置に戻った。 秀行はただただ,しばしポカンとするのみ。自然と全身の力が抜けていくようだった。一方の嶋は,ミットとバンバンと叩きながら秀行に気合を入れようと必死である。秀行は何となく,もう一方を向く。威圧感をビンビンに放っている坂本の方に。その彼をまじまじと見やる。そしてぼそっと一言。 「……,滑稽やな」 嶋は,外角の低めに直球を要求。しかし秀行は首を横に振った。それからサインが決まるとほぼまったく力感の無いセット・ポジションからその球は投げられた。その球は……,ツーシームだった。
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