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>>5 の続き 秀行は大きな打撃を受けた時のようなめまいを覚えた。顔面は蒼白。まさか自分の親友がこんなことを言うなんて! 裏切られた気分だ。彼とは中学時代からの仲であった。一緒にゲームもした。一緒に笑いあった。試験が近い日は勉強も教えてやった。それなのに、それなのに、こんな言い方をされるとは……。 秀行はすぐさま職員室前の新聞置場まで駆け出した。そして、息を切らしながら読売新聞にある自分の記事を探す。 「あった……」 秀行はそう声を漏らした。記事は巨人オーナーのインタビューだった。そして彼はこんなことを発言していたのだ。 真上みたいな部落出の者が巨人に入ったらどうなるかね、ワッハハハ! 秀行の顔はみるみる紅潮し、泣き出さずにはいられなかった。秀行は走った! 家までいちもくさんに走った! 家に入るなりいきなり窓ガラスを割った。食器を壊した。テーブルを倒した。何もかもめちゃくちゃにするしかなかったのだ。秀行は泣きじゃくった。まさか、まさかここまで露骨に差別を受けることになるとは。しかも憧れてきた巨人に。今まで小さな差別は受けてきた。しかし、秀行は持前の強さで乗り越えてきたのだった。 夜になり部活から正が帰ってきた。 「ただいま、兄さん!」 彼がそう言った直後、家の中のすさまじい光景が目に入った。そして、倒れた食器棚の隣に立ちすくんでいた秀行を目撃した。 「一体どうしたんだよ、兄さん!」 正はたまらず駆け寄った。しかし、正が見たのは目が節穴の様に暗く死んでいて抜け殻のような秀行の姿だった。そして秀行は正にこう呟くのであった。 俺は……、どんなに活躍しても一介の部落民に過ぎないのか。
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