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試合がついに始まった。打席で構えている嫌名はせせら笑いを浮かべた。 「おいぃ! 真上秀行ぃ! プロの洗礼を浴びさせてやるぜぇ」 しかし、秀行にはそんな彼の言葉にはびくともしなかった。バッテリーを組んでいる捕手の河田寿司は、嫌名の苦手コースである内角高めを要求した。球種は指定しなかった。秀行はそこであることを思いついた。だが、それを心にしまい、首を縦に振ってゆったりとした球持ちの良いフォームで大きく振りかぶって投げた。 しかし、河田は驚愕した。(やばい!)ボールはど真ん中に入っていくスライダーだったのだ。 「ひゃっはー! もらったぜ!」 乾いた音が響き渡った。二遊間に鋭いゴロが転がった。味方達、首脳陣、マスコミなどは「だめだ! 抜ける!」と思わず偶然にも同時に叫んだ。しかし、秀行は平然としていた。 シュタタタタタタ! ショートの岩尾の俊敏なる速さの足だった。彼はいとも簡単に打球に追いつくと、そのまま一塁に送球した。 「アウト!」 塁審は告げた。余裕のジャッジだった。この彼のファインプレーに多くの報道陣がどよめいた。 「ううううううう! 糞野郎! 折角の失投がぁー!」 嫌名は思わず叫んだ。 秀行は岩尾に声をかけた。 「岩尾君、ありがとう1! 恩にきるよ!」 一方岩尾は、「むぅ〜ん」と声を発する程度だった。何事もなかったかのようにおっとりしている。でも、守備で結果を残したのは間違いない。首脳陣は高く評価するはずである。実は、秀行はわざと岩尾に見せ場を作るために甘いコースに「失投」したのだった。しかも、嫌名は二軍では「ゴロキング」として名の通っていることを把握していた上で……。それだけの賢さとしたたかさを持ち合わせているのも真上秀行なのである。
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