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いきなり持前の、落差の大きいフォークだった。しかし、岩尾は平然と見送った。真ん中低めギリギリだった。 「……、ボール」 主審はそう判断した。 「なに!?」 思わず、三田は声を上げた。ボールは若干一個分外れたのだ。それを見ていた秀行は「俺だったら今の、入れてたよ。三田」とニッとしながらつぶやいた。 「むぅ〜ん」 相変わらず岩尾はこんな口調でぽわ〜んとしている……様に見える。とにかく、選球眼が普通の選手よりも突出して優れているのも、彼の特徴である。運河は首をかしげざるを得なかった。 運河は内角高めの直球を要求した。少し甘めだ。三田はそのサインに「チッ!」と舌を鳴らさざるを得なかった。でも、彼のコントロールからしたら仕方がない。そして、うなずいて、投げた。しかし……。 ポコーン! 岩尾はいとも簡単にこの球をさばいてのけた。結果はレフト前ヒットだった。岩尾は無表情に一塁を踏んだ。 「……、くそ!!」 三田は大きな声で吐き捨てた。運河は仕方なさそうに首を横にぶんぶんと振った。 ノーアウト、ランナー一塁の場面になった。次は、二番の藤田だ。彼も足が速い。しかもバットコントロールが抜群で、非力ながらも逆方向に強い打球が打てる打者だ。そして彼は一軍でも活躍している準主力であり、今は二軍調整中だ。三田は、岩尾の足の速さは承知していたのでセットポジションになり、クイックで投げようと考えていたところ……。 「おい! 三田! 気をつけろ!」 運河の叫び声だった。三田はすぐさま一塁を見た。 「なんだ……!? このリードは……」 三田は愕然とした。それも無理はない。なぜなら、ランナー岩尾のリードはヤクルトスワローズの比屋根選手や、巨人の往年の韋駄天である鈴木選手に匹敵するぐらいの大きなものだった。4メートルは離れている。それはまるで、「どうぞ、けん制して見なさい」と挑発している様だった。三田は彼に最大の注意を払った。チラチラ、チラチラ……。バッターの藤田に集中できない。そして、ついに三田はヤケクソぎみになった。
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