スレッド
一覧
新規
スレッド
ワード
検索
過去
ログ
ホームに
戻る
ザツダン
掲示板へ
記事観覧
> 記事修正フォーム
記事修正フォーム
題名
名前
コメント
周りの空気は落ち着きを取り戻した。秀行は再び集中し始めて、六番の島内宏明に相対する。彼はまだ無名の若手選手である。成長途上だ。だが、秀行やその他新人、若手同様将来が期待されている。秀行はチラッとランナーの稲田に目をやる。ベースから3〜4メートルは離れていると秀行はみた。普通の投手なら、稲田のような俊足のランナーが出塁するといちいちチラチラと目が行くものだが、秀行にはそんなことをする必要がないと思うくらいの自信があった。 秀行は一気に二つアウトを獲るため、ゲッツーを狙おうと思った。守備陣形も当然、ゲッツーシフトである。 秀行はカットボールのサインを出した。河田もそれに従う。 これでもくらえ! と言わんばかりに、カッターを投げた。しかし、島内はそれを読んでいたのだった。 カーン! と乾いた音が響き渡った。打球は二塁の頭上へ。 「何だと!」 「フン!」 秀行と河田は双方声を出した。だが、二塁手は横浜DeNAからやってきた藤田一也である。藤田は思いっきりジャンプした。 「藤田さん!」 思わず秀行は叫んだ。頼みます! 取ってください! 藤田さん! 球場全体が息を飲む。一方の三田は「これは……」と声を漏らすのみだった。結果はどうなる? バシィッ! と、強い音がした。取った。取ったのだ。ダイビングキャッチのファイン・プレ―。白組が沸いた。秀行は右手を少し上げ、グッと握りしめる。一方の稲田はこのような事態を予想だにしていなかったので、慌てふためいて帰塁しようと猛ダッシュ。だが、藤田は送球もうまかった。雪のファースト・ミットに正確に収まる。それとほぼ同時に、稲田はヘッドスライディングを仕掛けた。が……。 「アウト!」 一塁塁審がそう告げ、見事にゲッツーにしてのけたのだ。藤田の手によって。二回の表が終わった瞬間、行く末を見守っていた木本は何度もうなずき、拍手。秀行は「藤田さん、ありがとうございます!」と、ねぎらった。
0文字/1000文字
文字の色
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
イメージ
パワプロくん
矢部くん
猪狩守くん
猪狩進くん
阿畑さん
早川さん
友沢くん
橘さん
六道さん
久遠くん(11,13)
犬河くん(11)
猫神くん(11)
絵里さん(11)
六道さん(制服)
蛇島くん(13)
みこさん(14)
ボール(イラスト)
野球用具
球場1
球場2
球場・喜び
球場・整列
甲子園・外
バッティング
バント
スライディング
ピッチング
キャッチャー
守備
打つ瞬間
審判
応援団
学校
教室
携帯電話
スマートフォン
パソコン
飛行機
管理者用
[
イメージ参照
]
URL
パスワード
(修正不可能)
クッキー保存