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第十一章 三田は放心していた。信じられなかったのだ。自分が投げている時と、秀行が投げている時とは、まるで違うのだ。何が違うのか。何が。それは一目瞭然なのだった。双方の守備の動きが全然違うのだ。三田の方は、ただ、淡々と守っているようにしか見えないのに、秀行の方は、何か、「得体のしれない何か」が、乗り移っているようだった。まるで士気が違う。魂が違う。白組の魂がぼうぼうと燃え盛っているのだ。紅組にはそれはない。三田は立ちつくして、思わず呟いた。 「真上秀行という男は……、味方に火をつけさせる天才なのか……?」 紅組ナインが一斉に守備に着きに散らばっていく。三田は、物思いにふけりながらマウンドに向かった。ピッチャーマウンドに登ると、あたりを見回した。 「やはり違うな……」 三田は小さく声に出した。それも仕方あるまい。やはり違う。一目しただけでも違う。違いすぎる。味方の目が淡白なのだ。三田は、心細くなった。まるで心がシャープペンシルの芯の様に。 「本当に、俺は秀行に勝てるのだろうか……」 さすが運河は、様子を察し、マスクを外してマウンドにかけよってきた。 「三田、お前どうした? 大丈夫か?」 「あっ、いや。大丈夫です……」 三田は咄嗟に、そう返した。女房役に無駄な心配をかけるわけにはいかないと思った。しかし、運河には何もかもがお見通しであった。 「な〜に強がりを言っているんだ、お前は!」 運河は、三田の胸を片手でボンッと押し、さらに怒気を強める。 「お前はな、イーグルスの将来をしょって立つかもしれない投手なんだぞ! ……、さては秀行に押されているからって、及び腰になっているんじゃあないだろうな? そんなら荷物をまとめて郷(くに)に帰ったらどうだ?! 俺はなぁ、今のような状態ではリードはしていられないぞ! しっかりしろ!」 普段、穏健でウケのいい運河がここまでいうのはまれなことである。三田自身、女房役の気持ちが痛伝わってきた。そして、我に返った。 「そうですね。運河さんの言うとおりです。まだ勝負は終わってないんだ! 何故なら俺にはまだもう一つの……」
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