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そうこうして、試合が再開された。白組六番の河田寿司が、打席に立った。彼はとても苛立っている。何故ならば、当然のこと、秀行にお株を奪われてしまったからである。若干十八歳の、プロ選手として産毛が生えている程度の若造に、サインの主導権を奪われてしまって、しかもそれが功を奏しているからなおさら歯がゆくて、悔しい。 三田は打席の河田に精神を集中させた。河田の眼光は鋭かった。明らかに長打を狙っていることが、すぐにわかる。そんな打者を打ち取るには緩急自在の投球術がモノを言うのだが、あいにく三田はまだそのような術をもっていない。直球とフォーク系しか持っていない。三振を奪うために、宝刀の「降臨」をむやみやたらに使ってしまったら握力を消耗して、スタミナが急激に減る。リードする運河も、対策は一つだけだった。直球とフォークのコンビネーションしかないということだ。三田の落差の大きいフォークならば、直球を交えれば空振りをとれる可能性が高い。それを信じるしかない。 運河は内角低めの直球を要求した。三田は首を縦に振った。渾身のストレートを振りかぶって投げた。平凡な直球だ。しかし、河田のフルスイングによって放たれた打球は、案の定、乾いた打球音を球場全体に響かせ、打球は右中間を破っていった。そして、転々と転がっていく。河田は悠々と二塁ベースを踏んだ。三田は厳しい表情に。次の打者は絶対に抑えなければならない。今、バッターボックスに向かってくる相手は、元大リーガーだ。 「ついに来た……」 そう。岩村明憲である。体格が恵まれた彼の体は、まさに「大リーガー」であったことを物語っているのだ。しかし、三田は、何か変だと感じた。 「ん? 岩村さんの様子が変だ」 岩村の表情は暗かった。 「何か、悲壮さを感じるな……。どうしたんだ?」 三田がそう言葉に出すのも何ら不思議ではなかった。岩村の顔には、何か得体の知れないような焦燥感と悲壮感がにじみ出ているのだった。
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