スレッド
一覧
新規
スレッド
ワード
検索
過去
ログ
ホームに
戻る
ザツダン
掲示板へ
記事観覧
> 記事修正フォーム
記事修正フォーム
題名
名前
コメント
初球は外角に外れるストレートだった。そのあと2球チェンジアップが続いて、4球目外寄りのストレートをファール。5球目は狙いの内角低めに投げ込まれたストレートであったが、這うように低く忍び寄った白球は突如としてストライクゾーンに襲いかかり、球審の手をあげさせた。 ビデオ班の報告通り、成田ルイはキレのあるストレートとツーシームを中心に、ときにチェンジアップで打ち気をそらしながら勝負するパワーピッチャーだ。よって、MAX130キロ台後半のまっすぐをセンターに打ち返す技術があれば、成田の球質に見通しがついていれば、そして捕手の癖を見抜くだけのデータさえあればそう苦労する相手ではない。この状況下で、県を代表する強豪である郁栄の打線を相手に、ただのストレートで通用しないことは明白であった。 最初の打席は初球でセーフティーバントを決めた。多少まっすぐが伸びてくることも、サードのチャージが甘いことも調べはついていた。次の打席は10球まで粘り、ストレートをセンター前に転がした。打席でヒットを奪ったことも影響してか、ここまでの成田との勝負はすべてこの大会で最も興奮する対決だ。周りが言うには、彼はいまだ全国クラスに遠く及ばない投手に過ぎない。しかし、相手は「成田ルイ」である。いずれの打席も自分の集中をかつてないまでに引き上げるだけの魅力を持っていた。意図的とも思える対角線の攻め、回転のついた速球、エセモノでない初めて見る「沈む」ストレート。そして塁上に注がれる微かな怒気の圧力。それらが混ざり合って、鮮やかなネームをなす「成田ルイ」とこれからも戦える喜びが今も身を包んでいる。打ちこまれてなお、決してうつむかない端正な容姿の悲劇すら、彼の色彩に滲んだ彩を書き足していく材料でしかない。
0文字/1000文字
文字の色
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
イメージ
パワプロくん
矢部くん
猪狩守くん
猪狩進くん
阿畑さん
早川さん
友沢くん
橘さん
六道さん
久遠くん(11,13)
犬河くん(11)
猫神くん(11)
絵里さん(11)
六道さん(制服)
蛇島くん(13)
みこさん(14)
ボール(イラスト)
野球用具
球場1
球場2
球場・喜び
球場・整列
甲子園・外
バッティング
バント
スライディング
ピッチング
キャッチャー
守備
打つ瞬間
審判
応援団
学校
教室
携帯電話
スマートフォン
パソコン
飛行機
管理者用
[
イメージ参照
]
URL
パスワード
(修正不可能)
クッキー保存