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1−3 「どうしてもお前の肩はだめなのか」 部屋に入ってくるなり早々に出鼻を突いてみる。 「夏までに、というのはかなり難しいそうです」 鈴木浩二に落胆の様子はなく、淡々と答えた。 もうとっくに踏ん切りはついている。一人掛け用のソファに腰かけた俺を見下ろす主将はそんな顔に見えた。 もうちょっとガキらしくなれないかね。 「それで、進路は?」 「井田さんに話を聞きました」 「やっぱりトレーナーか」 五味雅和は、監督室に漂うタバコのにおいにつられて、不意に机の引き出しをあけそうになった自分に苦笑した。 「どうしてもなりたいならぜひ成田先生のところに、と言われました」 「あいつの恩人だとか言ってたからな。まあわかった。俺から先生に連絡してみるよ」 「よろしくお願いします」 「・・・納得したわけじゃねぇよ」 俺がここの監督を任されて以来、浩二は初めてのちょっとした逸材だった。 スポーツ推薦がある新設の私立高校。コネをつたって、俺はここの教職についた。 なかなか充実したトレーニング設備もあり、6年前は不安より期待でいっぱいだった。 一度きっかけさえつかめば、入ってくる部員のレベルは上がる。そうなれば俺の指導で甲子園に行ってみせる。 大学3年でレギュラーを諦めて以来、俺のライフコースは高校野球の監督一筋だった。 この高校に採用されてからは、先輩の下でコーチをしていた時には試せなかった指導法を思い描いてはにやつく日々だった。 体力で及ばなかった。でも俺は『野球を知ってる』。きっと俺のステージは選手じゃない。 だが、いざ監督になってみると高校野球は甘くない。 いくら練習をしても、試合で打てない。守れない。 厳しくすれば練習はこなせない。「勝ちたいだけでは勝てない」日々が続いた。 そんななか、やっとまとまった試合ができるようになったのは浩二が入ってきた2年前からだ。
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