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「キャッチングなら優なんだが、勇は肩がある。バッティングも力で勇の方が上だな」 「成田は捕れるなら誰でも構わないって感じですかね。シニアでやってた穂積ともべったりってわけじゃないですし」 「捕手には頼らねぇって王様タイプか。日頃は猫かぶってばっかだが、マウンドじゃあれだからな」 うちの投手はみんなおとなしすぎる。その分お前は楽してんだぞ。 それは何度も浩二に浴びせた言葉だった。 「成田は気にしないとしても、ああいうエリートタイプは捕手を選びますか?」 「ん〜・・・真面目過ぎるお前とは合わないかもしれない」 「後藤とは合いそうですよね」 窓から見える、まだかすかに橙色に染まったグラウンドに目をやりながら、浩二は小さくそう言った。 浩二はなぜか勇を嫌っている。いや、勇が浩二を避けているのかもしれない。 かつてその点に気づき、浩二を煽るのに適材だと睨んだ俺は執拗に勇と浩二を対比させた。 勇を過大に評価することで、主将に火をつけようとした。 「なによりも今勝つために必要な手が打てる、それが勇の強みなんだよ」 それもまた何度も何度も浩二に聞かせた言葉だった。浩二にはない勇の狡猾さや勝利への執着を盗んでほしかった。 そうして俺は浩二を追い詰めていった。いつしか勇の影が、こいつから試合を辞退する選択肢をかすめとってしまったのだろう。 肩を痛め、試合には出れなくとも、浩二は基礎的な練習を続けた。参加できない練習では自らマネージャーの仕事を買って出た。 だが、一向に投げられるようになる気配はなかった。 いつからということもなく、部内での浩二の立場は限りなくマネージャーに近づいていった。 勇に実力が付くにつれて、正捕手の椅子から競争は失われていった。それは残酷なまでに自然な流れだった。 それでも浩二はチームの主将だった。誰よりも声を出し、誰よりも本気で走った。 そんな浩二に「主将としての視点」をもつように働きかけたのは俺だった。 一歩離れたところからチームを見てみろ。そこから見える、お前だから見えるものを大切にしろ。 そしてそれを俺に伝えろ。このチームを強くするために使ってやるからよ。 今日のようなミーティングは、こうして始まったのだった。
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