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そんな中でプレーボールが告げられた第二戦。マウンドを託されたのはスーパールーキー、桐生大輔だった。大阪享陰(きょういん)高校で全国制覇の実績を引っ下げ、ドラフト1位で華々しくプロの舞台へ乗り込んできた左腕は、ここまで9勝を挙げている。イースタンで高卒ルーキーが二桁勝利を記録するのは、一体いつぶりになるだろうか。彼なしで今の首位という座には、恐らく君臨出来なかっただろう。 だが蓋を開けるといなや先頭打者から大勝負の洗礼とばかりに4連打を浴びる。どれもシングルヒットであったとは言え、開始数分で1点を献上。ビッグスターズファンは大盛り上がりで、待ってましたとばかりの大歓声が渦巻いた。 さらに続く5番打者の岡部(おかべ)相手に至っては、黄色いランプを灯すことすら出来ない。 押し出しのフォアボールのコールがされた直後、背番号31を乗せたリリーフカーが外野の人工芝を駆ける。2点ビハインド、なおもノーアウト満塁の場面で、菅浪は緊急登板に上がった。 「俺のピッチング、向こうで見とけよ」 左利きのグローブの中に収めているボールを半ば奪い取り、菅浪は背中を一叩きして言葉をかける。だが予想以上に、桐生は意気消沈に陥っていた。なびいていた黒い長髪が、今では汗でだらりと下がる一方だ。目もどこか虚ろな様を漂わせ、試合前には威勢良く投げ込みをしていた余裕は、微塵も感じられない。 桐生からは何一つ返事が返ってこなかった。返ってこなかった、と言うよりは聞き取れなかったと言ったほうが正しいか。薄く漏れたぼそぼそ声だけを残して、フェードアウトするように、重い足取りで少しずつマウンドから降りていく。言葉がちゃんと伝わったかは、この時点では分からずじまいだった。
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