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ただの2ストライク目を取ったような反応ではなかった。指先から離れたと身体が認識した瞬間、ボールはその場を脅かしうる爆発力を秘め、キャッチャーミットの制止を振り切ってしまうのではないかとヒヤヒヤするほどの勢いで一直線に突き進んだ。わずかコンマ数秒の空白の後、暴力的な重圧と事の大きさを声高にして叫び立てるような捕球の衝撃音が、フェアグラウンドに戦慄を走らせる。 159キロ。スピードガンの計測が電光掲示板に表示した瞬間、明治スタジアムは観客の唸り声や歓声で入り乱れた。驚きの声や喜ぶ声、ざわめいたりして湧き上がる声が360°、全ての方向から飛び交ってくる。それらが混ざり合って耳に入ってくるのだから、たちまち奇妙なノイズのようなものに早変わりしていった。でも不思議なことに、ノイズと言うほど騒音っぽくは聞こえない。アドレナリンが大量に噴き出ているからなのか? まことに不思議だ。 あと1キロで夢の160キロ! ということよりも、2キロも自己最速を更新したのかということに、関心の目は向いていた。マウンド上の菅浪翔也は意外と冷静な面持ちでキャッチャーからの返球を受け取って、ロジンバックに触れる。今頃テレビ中継の映像は自分の背番号である31をアップで映しているのかなあ。そんなどうでもいいことを頭の片隅で想像したりしながら、マウンドプレートに足を乗せた。 3人のランナーの睨む視線が、こちらに向けて送られてくる。ご苦労なこった。どうせホームベースは踏めないだろうから、いっそベース上で座っていたら? 思わず頬を歪め、笑みをこぼした。 バッターの目は先ほどのスピードガンの件に驚かされて、勢いを削がれているように見える。とは言っても天下の東京ビッグスターズのレギュラー選手、一本打ってやるという気概は保っているだろう。ふん、天を見仰いで悔しがる姿は、もう目に見えているのに。まあそんなに気合が入っているならば、さっさと投げて空振りを奪っておいた方が良いのかな。
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