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キャッチャーの南郷(なんごう)のサインは、もう一球ストレートを内角にということだった。悪い選択ではない。でも、菅浪は南郷の要求に首を横に振った。プロ16年目の大先輩を相手に珍しく。 すんません、でもここはサクッと確実に三振が欲しいんですよ。不満そうな視線を投げかける南郷に対して、なだめるように軽く会釈をした。 菅浪が投じたのは、ストライクゾーン真ん中からアウトコースへと食い込むように大きく変化する、高速スライダー。当然バットはボールを捉えられず空回り。スイング・アンド・ミス――空振り三振――、一丁上がりだ。 右バッターボックス内では、空虚感が漂うスイングの残像が残されていた。コマのようにくるりと1回転し、身体を完全に三塁側を向けていたバッターは、バットを杖がわりにして落胆した様子で立ちすくんでいる。ほら、言った通りじゃん。見下すような冷たい視線を投げかけながら、ゆっくりとした足取りでマウンドを降りる。 ライトスタンドを陣取るパイレーツの応援団からは拍手喝采、まるで火山が爆発でも起こしたかのような大歓声で地を唸らせながら、スタジアムを支配していた。対して満塁の大チャンスを逃したビックスターズ側のスタンドは、溜め息や叱咤を飛ばす声などを募らせている。そして混ざって絡まり合い、先ほどと同様に奇妙なノイズを奏でて、菅浪の耳に入っていく。 でもそれが今日の菅浪にとってはとても心地の良い物音となって、新たな快感物質を生み出す要素までに成りえていた。ベンチへと入っていくまで、それを惜しむように、味をずっと噛みしめるように、歩調を早ませず聴き続けた。
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