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5回裏の3得点で、ウチは逆転することに成功した。南郷さんが放った逆転の2ランホームランは、劣勢を優勢に一変させるのには充分な一撃だった。そして表の攻撃。向こうは死にもの狂いで同点にしようと、手段を選ばずにあれこれ試みる、はずだった。 だけども俺が投じた威嚇球で、それを遂行するのは許されない雰囲気が立ちこめた。強攻策で打って出て俺を打ち崩す以外の選択肢は、その時点で消されてしまったわけだ。でも、それは限りなく"敗北"に近いものを表している。 今日の俺の成績、5イニングスを投げて奪三振10、四死球ゼロ、被安打ゼロ。 150キロ台後半を連発するストレート。魔法のようにバットをくぐりぬけ、いとも簡単に空振りを奪えてしまう高速スライダー。時折140キロ台も計測する切れ味抜群のフォークボール。時々投げ込むチェンジアップは相手の思考を複雑化して、さらなる混乱の渦へと陥れる。完璧だ。打てるわけないよと、わめきたい気持ちを押し殺しているバッターの姿が、たやすく想像出来る。 そんな自身の状態なわけなので、3番から始まるビックスターズ自慢のクリーンアップを持ってしても――ヒット1本打つことですら懐疑的だ。まして本腰入れて得点することを考えれば、強攻策ほど愚かな戦法は無いだろう。 ビッグスターズファンの諸君。勝利への道筋は、自分たちの手で消しているんだぞ。自分で自分の首を締め上げていることに、いよいよ気付かないとまずいかもしれないよ。 そんな意味合いを込めて、インコース低めに156キロのストレートを放り込んだ。直後にこれまで鳴りやまなかったブーイングが消える。 冷ややかだった観衆の目はたちまち、踏んではいけない尻尾を踏んでしまった怪物の強大さにようやく感づいてしまったかのような、絶望感を染めた虚ろな目に一変した。一瞬のうちに静寂へとたちかわった球場は、ビールの販売をうながす売り子の明るい声が、よどむことなく耳に入るほどだ。 ビールいかがですかー? ははっ、絶対飲みたくねえわ。菅浪は想像して、小さく笑ってしまった。 でもまあ、大人しく戦況を見つめていたほうが得策だろうな。――今更やっても無意味だけどね。
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