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通路を抜けた突き当たりにある監督室のドアに、菅浪は手をかけた。失礼しますという言葉を直前に添えて、中に入る。 監督室の風景は、普段は二軍の本拠地球場であるからということもあってか、割と質素だった。采配をふるうために置かれたデスクと椅子に、応接用のソファーが申し訳程度に二脚ほど。その間に隔たりとなって、テーブルがある。 上の方に目を傾けてみると、ファームのリーグではあるが、年代順に優勝したチームの記念撮影の写真が飾られてあった。推測するに昭和50年代あたりであろう白黒の年季の入ったものから、フルカラーで鮮明に撮影されたものまで、横一列に並べられている。一番最近のものはどうやら前年度のものらしい。小嶺もファームではレギュラー捕手として活躍していたようなので、彼の姿もあの中に収められていると言ってもよさそうだ。 「やあ、菅浪。久しぶりだね」 この部屋でひとり、待ち受けていた大地義博(よしひろ)が菅浪のもとへ歩み寄った。 「かれこれ3年越しの再会、ということかな?」 「そうなりますね」 菅浪が第一線で活躍していた当時、大地は一軍のヘッドコーチの職に就いていた。入団した時に、ちょうど守備走塁コーチから昇格という形で6年間、チームの参謀役としてパイレーツを支えていたのだ。 2年前に成績低迷を理由に前監督の伊能がシーズン終了後に身を退くと宣言したのだが、その後釜として抜擢されたのがこの大地。昨年から監督としてのキャリアをスタートさせた。 「しかし何と言っていいものか、感慨深いなあ」 少々大袈裟に語気を強めて、大地の視線は宙へと浮き始める。 「パイレーツに入ってからずっとお前を見ていたけど、絶対に凄い投手になれるっていう確信は最初からあったんだよ」 「事実、ルーキーイヤーで新人王を獲りましたからね」 菅浪の1年目のシーズン、パイレーツは1年を通して波に乗れず停滞する期間が続き、5位という結果に終わった。しかしその中で菅浪は奮闘し、チーム最多の11勝を挙げる活躍を見せたのだ。 「3年目には最優秀勝率で初のタイトルホルダーになって、4年目は17勝を挙げて最多勝、そして最多奪三振も獲って二冠に輝いた。5年目も……順調と言えば順調だったが」 「ガタがきちゃいましたね」 誰のせいでもない、仕方ない、という気持ちを込めながら、菅浪は控えめな声で言った。
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