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「それでもあの日のお前のピッチングは、本当に凄かった。去年、スポーツ番組の特集の中で『今まで見た中で一番の投手は誰ですか?』っていう質問をされたけど、俺は迷わずお前って答えたよ」 「光栄です、と言っておいたほうが良いですかね」 あの日というのは察しがつく通り、夏の東京ダービーでの一幕の件だろう。しかしこの出来事は、良くも悪くも自分の胸にざらざらと擦り付けてくる。それでもこの試合に感銘を受けた人数というのは、たぶん自分が予想しているよりもずっと多いと思う。 「率直に言おう。俺は今、"起爆剤"を必要としているところだ」 起爆剤、という言葉が菅浪の脳裏に鮮烈な衝撃を与えた。起爆剤という響き、放たれるニュアンス。それによって胸の底からぞくぞくと湧くように熱いものがこみ上がってくる。耳に入り、脳で認識する過程を経て、内に秘めている自身の闘争心を強く刺激させた。 「ウチは去年4位という結果に終わっている。先発陣では桐生が一人立ちして13勝を挙げ、河合もきっちり二桁勝利を稼いだ。江ノ本は勝ち星こそ恵まれなかったが、安定した成績を残してくれた。 しかし、それだけじゃまだ物足りない。今のチームがビッグスターズ、中京、浪速の三強に割って入るにはだ。何度も言うが、チームを前へ前へと押し上げてくれる起爆剤が必要なんだ」 知らず知らずの内に、菅浪は固唾をのみながら大地の話に耳を傾けていた。 「4戦目のホーム開幕戦、明治スタジアムでの中京フライヤーズ戦の先発は、お前で行く」 「分かりました。任せてください!」 じっと目線を据え続けて真摯に話してくれた大地に対して、深く丁寧にお辞儀をしてみせた。菅浪翔也はまだ死んでいない。起爆剤として再び蘇るのだ。そう、あの舞台へと。輝かしい成績だけが置き沙汰にされた、一軍という場所へ。そして舞い戻るのだ。技巧派投手というベールに包まれた、新たな自分を解き放つ為に。 その証明を果たす為に与えてくれたことへの敬意を込めて、ありがとうございますと、両手の拳を握りしめながら、はっきりと強い口調で言い切った。 第一章 完
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