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「タイムお願いします。」 隼はタイムをかけた。 審判の了解を聞き、マスクをとりながら鳳の元に駆け寄った。 「降参かな。」 鳳の第一声がこれだった。 見ると、その言葉どうり、両手を軽く上げて、「降参」のポーズをとっていた。 「まずいのが出てきたな。 今日打たれたヒットは、全部あいつからだ。 どうする?」 あいつとは、大会ナンバーワンプレイヤーとの呼び声高い、猪狩守のことだ。 その猪狩守は獣みたいな、気迫のこもった眼差しで、こちらを見つめてくる。 「敬遠したいですね。」と鳳は答えた。「ああいうのは苦手です。」 「得意な奴としか戦わないで済むんだったら、楽で済むんだけどね。それに、敬遠したら、押し出しで同点だ。」 「そうしたら、もう、こちらに勝ち目はないでしょうね。」 はぁ、とため息をついて、「冗談は頼むからよしてくれ。」と言った。「三振を取りに行くか、打たせて取るか。選択肢はこの二つだ、どうする?」と隼は言った。 鳳はちらりとライト方向を見た。 さっきエラーした右翼手と目があった。 だが、すぐに右翼主は目をそらしてしまった。 その様子はふて腐れているように見えなくもなかった。 「三振を、取りに行こう。」隼はこう言った。鳳の気持ちを察したようだった。 わかったというかわりに、鳳は軽くうなずいて見せた。 わかったとも言いづらかった。 それを確認して、マスクをかぶりながらキャッチャーボックスへ戻って行った。 しゃがみこみ、ミットを構えようとすると、左打席に立っていたバッター、猪狩守が話しかけてきた。 「君は、今この状況で、バックを信用して、サインが出せるかい?」 できないね、と隼は答えた。そして、こう続けた。 「あまり、人を信用しない主義なんでね。」 審判の声で、ゲームは再び動き始めた。
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