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隼はちらり、と相手打者を見てみた。 中学生だというのに、もうプロのスカウトに目を付けられれいるという噂を聞いたことがあるが、確かにうなずける実績をこのプレイヤーは持っている。 彼のポジションは投手だった。 だが、打撃成績も桁外れている、ということだった。 もちろん、本業のエース・ピッチャーとしての役割も十分どころか、十二分に果たしていたわけである。 完全試合、一試合平均奪三振一八、予選全試合完封ーー どれも、並みのプレイヤーにできることではない。 その、並ではないプレイヤーから一点を取れたのだ。 この一点を守り切れば、勝てる。 だが…… ーーこの男には打たれる。 隼はそう思った。 それは何の根拠もない、漠然としたものだったが、なぜか、抑えられる気がしない。 初球だ。 このシュチエーション、初球で勝負が決まる。 何がいいのか。 高めに投げられる変化球などない。 鳳の球種は、スローカーブ、パーム、シンカー。 これらはキレはあるものの、すべて緩く、バッターにとっては格好の餌食となる。 となると高めに投げることができるのは、ストレートしかない。 だめだ、初球から不用意に高めを投げたら、この男に限らず、必ず打たれる。 じゃあ、低めか? ここまで、ほかの打者に限らず、鳳のスローカーブに全くタイミングが合っていない。 真中から、内角低めに切れ込むスローカーブを投げれば、読み打ちしない限り大怪我はしないはずだ。 スローカーブのサインを出す。 鳳は首を縦に振った。 鳳はこれまで隼のサインを一度も拒否したことがなかった。 それは、鳳の実力で抑えられたということもあるが、隼のリードが優秀だったというのが大きい。 これまでの試合は、常人では考えつかない、隼の大胆なリードの恩恵で勝てた試合がほとんどであった。 ーーだが、この日は違った。 ワインドアップから放たれた渾身のスローカーブを、鋭く、豪快に振りぬいた猪狩守のバットが襲うーー 彼の打球は、鮮やかな弾道を描いて、バックスクリーンに飛び込んだのであった。
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