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「ありません」 そう言って俺は来た道に沿ってUターンした。 「待て待てーー!」 藤井さんはダッシュで俺に追いつき、肩を掴んで俺を引き留めた。 「何か?」 俺はわざと嫌な顔をして藤井さんを見た。だが、藤井さんにはこの表情は効かないようだ。 「頼むから野球部入ってくれよ! って言いに来たんだよ!」 「どうして俺に執着するんですか? 理由をこの前言えなかったでしょ? もう行きますね」 そして再び走り出そうとする俺に藤井さんはこう叫んだ。 「天海陽介! 中学通算防御率0.38! 奪三振率10.26! 公式戦練習試合あわせてノーヒットノーラン16回完全試合4回! これだけでは足りないかな?」 思わず立ち止まってしまった、そして藤井さんを再び見た。 「よく調べてますね」 「どうしてもお前と野球がやりたかったからな」 藤井さんは両手を自分の腰に当てて微笑んだ。 俺は言葉を見つけれなかった。ただこの場所から逃げたくて、俺は藤井さんに背を向け走り出そうとした。 「美月ソラのことがそんなにショックなのか!?」 流石に驚いた。そこまで調べてるなんて。思わず声が漏れた。 「どこまで調べてんだよ……」 俺は唇を噛み締め、いつもより速いペースで再び走り始めた。 「来週の日曜! 春季大会がある! 俺らの試合は第一試合だ! 必ず来てくれ! 信じてるからなー!」 (これできてくれたら楽なんだけどな……でも信じてるぞ! 天海!) 「野球なんて……、二度とやるかよ!!!」 全速力で走り始めた。だが4、500mくらいでバテてしまう。そして膝に手を置き肩で息をする。 「野球なんて……、野球なんて……、畜生……」 なんでこんな感情が湧いてくるんだ? あの日からほとんど感情が湧いてこなかったのに……。 「ちくしょぉぉぉぉぉ!」 俺はとにかく叫んだ。いつ振りかも分からない。声が出なくなるくらいになるまで叫んだ。そのお陰で少しは気分が晴れた。 ようやくはっきり分かった……。俺はまだ野球がやりたかったんだ。 でも……、まだ自分を許せない。 〜〜〜「3話 勧誘」〜〜〜
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