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ふわりと撫でるようにグランドに風が吹いた。 「あー、気持ちいい」 6回終了で4ー0のスコアを見て、マウンド上の大野 信司(おおの しんじ)の口元が緩んだ。 両足でプレートを踏んでやや前屈みになって捕手の田中 勝(たかな まさる)のサインを見た。 サインに頷くと、右足を一歩後ろに下げ、振りかぶった。体が一塁側を向くと脚が上がった。右足をホームへ真っ直ぐ踏み込んだ。体の回転を上手く使い、速い腕の振りからストレートを投じた。 右打席に立つ打者は手を出さず、ボールは田中の構えているアウトローにズバンッと決まりストライク。二球目も同じ球を投げた。 今度はスイングしてきたが空を切ってまた田中のミットに収まる。二球で追い込んだ。 三球目、一気に決めに行った。思い切り腕を振り抜いた。ボールは打者の予測していた軌道とは違うものだった。 真ん中辺りを通過するストレートかと思われたが、ベースの手前でインコースに食い込んで行った。 三振。大野に多く見られる投球パターンで三振を奪った。ストレートで追い込み、スライダーで空振りをさせ三振を奪う。これは大野の調子がいい証拠だ。 続く二人の打者は持ち球の高速スライダー、フォーク、スクリュー、チェンジアップを上手く混ぜながら打ち取り、7回の守備を三者凡退で終えた。 「ナイスボール! 信司!」 藤井 拓巳(ふじい たくみ)は大野の肩をポンと叩いた。 「おー! 最近絶好調! 投げるのも打つのもな! あ、桐生! 出ろよー!」 大野は二年生でショートを守る桐生 京介(きりゅう きょうすけ)に大きな声を掛けた。それに少しビックリした様子の桐生だが、余裕のある表情で「任せて下さい」と返事した。 この回、先頭打者の三番桐生は右のオーバースローから投じられたストレートのアウトハイの甘いボールを逃さず打ち、左中間を抜くツーベースヒットを放った。この安打は今日2本目。桐生の最近の打率は6割を超える。桐生も大野同様絶好調だった。 そして、四番の兼村 雄大(かねむら ゆうだい)がネクストバッターサークルを立ち上がると、グランド内の空気が一変した。 右打席に入った。異様な緊張感が漂う。
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