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藤井さんは「こんなに必要か?」と考えさせられるほど大量の入部届が置かれた机の前で立ち止まった。 藤井さんは椅子に腰を掛けると「座って!」 俺が座ると藤井先輩は熱心に語り始めた 「野球っていいものだよ! 打つ時、守る時の緊張感とか! 俺は特に守備が好きだな〜」 このあとも話は続いていたが全く耳に入らなかった。というより、聞きたくなかったんだ。 知っている……。投げた球が構えたグラブにに吸い込まれるように投げた球の感触も……、打った打球がスタンドに一直線に突き進んでいくような打球を放ったときの感覚も……、だから聞くのが辛かった。 「野球部に入ってくれない!?」 「すいません、無理です」 俺は軽く頭を下げた。 「どうして!? 俺の説明が足りなかった? ならもっとしっかり説明するから!」 「その前になぜ俺に入部してもらいたいのか言ってください」 「それは〜…………」 藤井さんは俺から逸らしてしばらく考え込んだ。 「なさそうですね」 そして俺は椅子から立ち上がり、校舎へ向かって歩き始めた。何かが心に引っかかるような気がしたが、その気持ちを無理矢理振り切って歩いた。 「天海陽介、本当にもう野球をやらないのか? 本当はまだやりたんだろう」 今日一日も何事もなく過ぎた。ソラの病院に行って、他は何もかも平凡だ、きっと平凡が一番いいんだ。 翌日も藤井さんからの勧誘がしつこかった。だが、なんとか逃げ切った。 こんな日常が続くのだろう。時が遅く進んでいるように感じる……。なにかが足りない毎日……。 土曜日の朝もいつも通りに俺はランニングをしていた。意味もなにもないのに走り始めてしまっている。 「うわっ本当に来た!」 驚きの表情を浮かべながらも、笑って俺の前に立ち塞がったのは藤井だった。 「ちょっと時間あるよな?」 そして浮かべた笑顔は、今までに見た笑顔と違い、なんだか勝ち誇っているように見えた。
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