スレッド
一覧
新規
スレッド
ワード
検索
過去
ログ
ホームに
戻る
ザツダン
掲示板へ
記事観覧
> 記事修正フォーム
記事修正フォーム
題名
名前
コメント
「すんませーん、恵美ちゃんからメール来たんだ帰っていいですかー?」 どんなこと聞いてんだあぁぁ! そんな理由で帰してくれるわけねえだろ!。 「あ、石松、俺もやることあるからさ」光輝はパイプ椅子から立ち上がると指導室を出た。 石松は龍川を止めに行った。止めに行く前に「絶対に逃げるなよ!」と言われたが誰が従うかよ。 渉と川上は指導室から出るとダッシュで教室へ戻り、鞄を持つと校舎を出た。 渉と川上は延々と走る、まるで虹の根元を目指して走っているかのように。 渉と川上はビルの廃墟の屋上まで走っていた。 「おい、お前、ここどこだよ」 川上は息が荒いなか話しかけて来た。 「俺のお気に入りの場所だ、ここって夜か夕方はすげえいい景色なんだぜ」 川上は「なら今度見に来て見るよ」とつぶやくと大の字なって寝転がった。 「おまえ、名前は?」 「海堂渉だ」 「海堂渉、か」 川上は両手を組み合わせるとそこに頭を乗せ、足を組んだ。 「渉、今何時?」そう川上は渉に聞くと目を閉じた。 俺はケータイを鞄から取り出すと時間を確認し、その時間を川上に教えた。 「1時34分か……」川上はつぶやくと本当に真っ青な空を見つめていた。 俺には眩しすぎて見えないな。そう思っていると川上が上体を起こした。 そして川上は深呼吸をしてこう言った。 「よし! 4月10日、1時34分! 川上祐翔復帰!」 「復帰?」俺が川上に尋ねると川上は「野球だよ!」と叫んだ。 「え? じゃあ、野球部入ってくれんの!?」 「あったりめえだろ!」と川上は俺の肩を叩きながら言った。 「でも、どうしたんだ? 何にもなかったのに野球部入ってくれるって、なんかあったの?」 川上は再び空を見上げると「まあな」とつぶやいた。そして間を空けずに話を続けた。 「龍川に会ったらさ、いきなり懐かしくなったんだよ。ムカつくけど、あいつは俺に目標をくれたからな。 だから、あいつ見たら、なんか怪我してからだけどここまで野球やってなかった間の俺が哀れに見えてさ、俺にはやっぱり、 野球しかねえって思ったんだ。分かってくれたか?」 「大体わかったよ」 「今日も晴れて良かった」 「そうだな」俺は川上の一言に心の底から同意した。 この晴れ空は、俺の心まで晴らしてくれそうだな。 そんなこと思ってみた、高一の春。
0文字/1000文字
文字の色
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
イメージ
パワプロくん
矢部くん
猪狩守くん
猪狩進くん
阿畑さん
早川さん
友沢くん
橘さん
六道さん
久遠くん(11,13)
犬河くん(11)
猫神くん(11)
絵里さん(11)
六道さん(制服)
蛇島くん(13)
みこさん(14)
ボール(イラスト)
野球用具
球場1
球場2
球場・喜び
球場・整列
甲子園・外
バッティング
バント
スライディング
ピッチング
キャッチャー
守備
打つ瞬間
審判
応援団
学校
教室
携帯電話
スマートフォン
パソコン
飛行機
管理者用
[
イメージ参照
]
URL
パスワード
(修正不可能)
クッキー保存