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「ラスト一球だ!!」 俺は、回想から我に返り、約20m先の保志陽翔に向かって叫ぶ。 あまり彼の腕を虐めるのは論理的じゃないので、最初から今日は20球しか全力で投げない、と頭で決めている。 「彼」はコクリ、と頷くだけだった。 彼はワインドアップモーションでスムーズな流れで投球動作に移る。 鋭い右腕の振りから、火の玉のような球が来る。 相変わらず、キャッチャー・ミットを構えた所には違うところにボールが来るが、そんなのは関係ない。 スパァン!と心地いい音が響く。 ストレートの速度、球筋から、打者の手元で利き手とは逆方向に急激に鋭く曲がる、いやーー折れると言った方が正しいか。 しかも、今のボールはこの20球の中で、最高のボールだった。 やっぱり、こいつは尻上がりに調子を上げてくる。 「どうだった?」 彼がこちらに歩み寄ってくる。 相変わらず、表情を読み取りにくい面だなーー 「カットボールのキレ、良くなっていたじゃないか。」 「まあな。」 今でも、こいつの吐き捨てるような口調は治っていない。 常時不機嫌というわけではないだけに、さっさと直してほしいと思う。 まぁ、いいボールが来て、気分が悪いわけはない。 少し聞きたいことがあったので、聞いてみるか。 「なぁ、日本に帰るんだろ?」 「まぁな。シアトルは住みやすかったけど。」 「ベースボールは?続けるんだろ?」 すると、これまで無表情だった彼が、ニヤリと笑った。不気味だと思ったが、声には出さない。 キレるかもしれないし… 「吉本。」 「何だ?」 「俺はなぁ、日本の高校野球界に革命を起こそうと思っているんだよ。」 「はぁ?」 「それでな、2なんか使えないようにしてやるよ、これからはな、3の時代だ。」 あ、と思った。 彼の眼に色が戻っていた。 生き返ったーー 「革命をおこす。弱小の高校でな、エリートを倒してやるよ、そしてーー大富豪になってやる。」 じゃあな、と言って彼はその場を立ち去った。 ーー大富豪で例えるのかよ。 俺はお前みたいにカード(勇気)がないから、中堅の高校にしておくぜ? 吉本、と呼ばれた男もまた、その場を立ち去った。
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