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鈍い音がした。周囲に鮮血が飛び散る。そのせいで着ていた半袖の白いTシャツに返り血がベットリ染み付いた。 今殴った相手が倒れると窓ガラスに映った自分の姿が目に映った。 酷い有様だ。口からは血が垂れていて、左目が少し晴れている。シャツも少し破れている。色が白なせいで血の色がかなり目立ってる。 なんでこんなことをしてるんだ?。 大きな疑問が脳を埋め尽くす。溢れそうになった涙を堪えるために血で濡れた両手で顔を覆った。 こんなことしてても、敵を作るだけだ……。 ポケットに入っていたタッチパネル式のケータイが何度もブルブルっと揺れた。すぐに電話が掛かってきたのだと分かった。 ケータイをポケットから取り出し、着信画面を確認すると新城 豊(しんじょう ゆたか)という名前があった。 緑色の応答とある部分をタップしてケータイを耳に当てるとすぐに大きな声が聞こえてきた。 「今どこだー! 早く来いよ〜、約束の時間とっくに過ぎてんぞー!」 「うるさいよ。あんま騒ぐな、バカが。今から行くから少し待ってろ」 それだけ言うと俺は通話を終了させ、地面に放り投げていた肩掛けのバックを拾い上げ、豊の家へ向かった。 あの場所から豊の家まではそんなに遠くなかった。約10分歩き、曲がり角を曲がると豊の家が見えた。 そこで妙な人影を感じた。焦ってその方向に目を向けると、そこには長めの髪を全体的に左側に流し、血を浴びたシャツを着ている自分がいた。 鏡だ。今度は街灯に照らされ、さっきよりはっきりと自分の姿が見えた。 哀れな姿。自分は今、人生の中での底辺を進んでいるのではないかと感じてしまう。いや、これ以上沈むことはないだろう。今が底辺なのだ。でも、これ以上は這い上がれないかもしれない。 そこには鏡の他にも様々なものが捨てられていたが、それらの物には目もくれずに、俺は豊の家に向かった。
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