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打球は今までにない角度でレフトに舞い上がった。まさかと思った。 ___打球の行方は、そのまさかだった。 このグランドはレフト92メートル、センター114メートル、右翼96メートルと少し変わった形をしている。土地の事情のためだろうと思われる。レフトはネットまで92メートルだが、そのネットは、すぐその先に道路があるため、非常に高くなっている。あのネットを越える者はチーム内でも、対戦相手でも滅多にいない。一昔前まではネットの三段目の真ん中辺りに黄色いテープがあってそれを越えたらホームランだったらしいが、今ではそれがない。その所為でレフトへのホームランはこのグランドではほとんどないのだ。 だが、俺の打った打球はそのネットを越え、その先へと消えていった。 あのネットを越えた時、味方のベンチですら一瞬沈黙した。しかし、俺が一塁ベースを回ったところで大きな歓声が聞こえてきた。 そこで俺自身も我に返った。人生初ホームラン。そうか、こんな気持ちだったのか。不覚にも、口元の緩みを隠せなかった。 ホームインした先には、二塁ランナーだった一学年下の中澤 拓真が待っていた。 「ナイスバッティンです!!」 俺に向かって右手を出してきた。その手をソッと叩いた。 「ありがとう。最高の気分だな。ホームランって」 「いや、自分打ったことないんで分かんないです」 拓真は笑顔でそう言った。その笑顔で何だか俺も笑ってしまった。 「そういやそうだったな」 なんだろう、この気分は? この感情の昂ぶりは何だ? 最高だ。 ベンチに帰ると、 ハイタッチに見せかけて色々な所を叩いてくる。ヒドイ歓迎だ。その攻勢が落ち着いた所で、同級生のドラフト注目選手。凪原 颯斗が話しかけてきた。 「ナイスバッティング。やっと打ったな、まあスインズスピード138キロもあるんだからもっと早く、そんでもっと多く打ってるのが普通なんだけどな」 颯斗はコップに注がれたスポーツドリンクを渡して来てくれた。それを受け取り、一気に飲み干した。 「ははは、俺も出来ればもっと早く打ちたかったよ」 俺はエルボーガードとバッティング手袋を外し、ベンチに置いた。 「しかし、直也がホームラン打ったってことは俺も打っとかないとな、次の打席があったら一発狙いだな」 颯斗はそう言うと微笑んだ。
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