スレッド
一覧
新規
スレッド
ワード
検索
過去
ログ
ホームに
戻る
ザツダン
掲示板へ
記事観覧
> 記事修正フォーム
記事修正フォーム
題名
名前
コメント
4人はじゃれあいを続けながら神社の境内を目指し歩いて行った。相変わらず北風は冷たく空も少しづつ曇り始めている。もしかしたら予報よりも早く雪が降ってくるかもしれない。早いところお参りを済ませたい所ではあるがいかんせん人の数が多い。おしゃべりを続けていると会話の内容は自然とお互いの進路についてになってしまうのは受験生の悲しい性なのだろうか。 「でもよ〜、淳平が帝王実業行くのはともかく、大輔は何で恋恋高校なん?」 省吾がふと呟くと、3人の視線が自然と大輔に集まった。淳平の進学する帝王実業高校は春夏合わせて30回の甲子園出場、うち6度の全国制覇を成し遂げた名門校。今度の春の甲子園にも出場を決めており優勝候補の最右翼だ。エースの山口は140`を超える速球と鋭く落ちるフォークボールを武器に昨年の夏、一年生ながら堂々とした投球でチームの全国ベスト4入りに貢献した。雑誌では早くもドラフト上位候補として取り上げられている。それに引き換え、大輔の進学する恋恋高校は名門女子高として名高かったものの、昨今の少子化の煽りを受ける形で来年度より共学化することになった学校だ。もちろん野球部もないどころか、男子生徒が集まるかも危うい。 「どうせなら、さ。一から自分でやってみたかったんだよ。」 「創部からか?」 空を見上げながらつぶやいた大輔に淳平が聞き返した。その問に大輔はその目を見据えて力強くうなずくのみだった。出会いは幼稚園、同時期に省吾を交えた3人で同じリトルリーグのチームに入り示し合わせたようにシニアリーグでも同じチームへ。都合5年間同じチームで切磋琢磨し続けた3人にはこれ以上の言葉はいらなかった。 「大輔がそう決めたのなら、俺からは何も言わないよ。だから、これだけは言っておく。」 少し寂しそうな表情を見せた淳平だが、気持ちを切り替えたかのように声を低くした。 「俺は春からスタメンマスクを狙う。いや、獲る。」 普段はどちらかと言えば穏やかで利口な淳平の力強い宣言にやや驚いた他の3人だが、ああ、そう言えば淳平は小さい頃から少し頑固なところもあったなと思い出した。 「・・・わかった。先に甲子園で待ってろよ。」 「大口叩いて3年間補欠でした〜、じゃ許さねぇからな。」 「頑張ってね淳平くん。」 3人の励ましに淳平は力強く頷いた。
0文字/1000文字
文字の色
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
イメージ
パワプロくん
矢部くん
猪狩守くん
猪狩進くん
阿畑さん
早川さん
友沢くん
橘さん
六道さん
久遠くん(11,13)
犬河くん(11)
猫神くん(11)
絵里さん(11)
六道さん(制服)
蛇島くん(13)
みこさん(14)
ボール(イラスト)
野球用具
球場1
球場2
球場・喜び
球場・整列
甲子園・外
バッティング
バント
スライディング
ピッチング
キャッチャー
守備
打つ瞬間
審判
応援団
学校
教室
携帯電話
スマートフォン
パソコン
飛行機
管理者用
[
イメージ参照
]
URL
パスワード
(修正不可能)
クッキー保存