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……、それからしばらくして、二人は店を出た。今はペデストリアンデッキに出ている。 二人の会話は,まだ弾んでいる。ピッチング談話が止まらない。食事をしていた時からずっとその話である。二人は上を見上げる。冬が段々と近づいている仙台の星空は今日も澄んでいてきれいだ。ちなみに寮の門限の件は大丈夫である。あらかじめ,寮長には事情を伝えておいているから。タクシーで帰るつもりだ。そんな時である。「あっ、そうや」と山田。何か思い出したようだ。 「何ですか、山田さん?」 秀行は首をかしげる。 「この満点の星空を観ていて,思い出したんや。ワイが中学生のころの話なんやが……」 「中学生の頃の?」 「せや。その頃,他校にワイにライバルのピッチャーがいたんや。そいつは左利きでな。今は何をやっているかは分からん。達者にしているやろうか……」 「音信不通なんですか?」 「そんな感じやな」 山田の表情からは心配そうな気持ちが読み取れる。 「……、まぁ、話のメインはこれからや。そいつは,とても強力な魔球を持っていたんや。そう,真上くんが持っている『高速カーブ』ぐらい,すごいシロモンや」 「その話,興味があります!」 秀行は目を輝かせる。そんな彼に,山田は少しニヤニヤと。話を続ける。 「そいつの魔球ってのは,スラーブの類やった」 「あぁ〜,カーブとスライダーの真ん中ぐらいの角度で変化する球種ですね」 「せや。そのあいつの投げるスラーブは……,星が,流れるような変化をしておった……」 「星が流れるような……」 秀行はポカンとする。 「……,まぁ,ちょいと分かりにくい言い方やが,それくらい,あいつのスラーブは綺麗に流れるような変化をして,球速も速く,キレがあったんや……。そう,まるで「天の川」のようやったな……」 「天の川,ですか……」 少し考え込む。 「そういえば」 秀行も思い出す。 「実は俺,中学のころまで,お遊びで左利きで投げていたことがあるんです」 「ホンマか!?」 少しびっくりする山田である。 「そうなんですよ。それにしても,その頃は,左でも案外いい球を放れるもんだと思いました!」 秀行は笑っている。 「お前,天才か!?」 山田はただただ目を丸くするのみ。
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