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「なぁ,正よ……」 目の前の野村は,真剣な顔つきだ。 「はい……?」 「正よ,君は何のために捕手をやっている?」 正は,うん,とうなうずいた後で。 「僕は兄さんのための捕手であると思います。僕は,野球を始めたころから兄さんの球を受けて育ってきました。野球を始めたきっかけも,兄さんにあります。私にとって,兄さんが全てです。それが野球をするための生きがいにもなっています。これからも僕は,『真上秀行の捕手』として,兄さんを支えていきたいです」 「ほう……,自信に満ちた力強い言葉やなぁ……」 正の話を聞いた野村は,半ばにやにやしていたが,その表情はゆっくりと厳しくなっていく。そして……。 「正よ,それは全く間違っているで……!」 「え……?」 戸惑う正である。野村は続ける。 「正よ……,野球の世界では当たり前の事,投手は真上秀行だけではない。投手はごまんといるんや。そのごまんといる投手たちを捕手は女房役として支えなければならない。それくらい,捕手であるお前には分かることやろ」 「はい……」 正は,隣の野村に吸い込まれるように聞き入る。野村は更に続ける。 「例えば,普段の人付き合いでもそう。どんなに嫌いな人間であっても,ともに仕事をするためのパートナーにしなければならない時がある。正がその人を嫌いと思うかもしれないが,相手だって同じかもしれない。それでも仕事はしないといけないやろ。正よ,わがままを言っていたら,世の中が回転しなくなることを覚えておくべきや。そして。最初はどんなにその相手が嫌だと感じても,ともに仕事をしていく中で,理解していくこともある。いい意味でも悪い意味でもそうやが。もし,嫌悪感が増すのならば,上の人間に相談すればええ。そうやって,人間関係が成り立っていくんや。自分の思い通りにはならんのやで。それは野球でも同じ,そう思うやろ?」 「はい……」
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