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それからしばらくして,野村克也と別れ,正と秀行は帰宅。少し休んだ後,庭でキャッチボールをすることに。 球を受け合いながら,二人は語り合う。正は今後のプロ野球選手生活に向けての期待と不安を口にする。向こうにいる秀行は「何とかなるもんさ。そう言う俺も,まだ右も左も分からないけどな。来年でまだ二年目だし」と,自嘲気味に笑う。 ……,そうこうしているうちに,日が沈みかけてきた。正はハッとする。 「そうだ,夕飯の支度をしないと!」 慌てる正である。その刹那。 「正,ちょっと待っててくれ」 秀行は,駆け足で家の中に入る。何だろう,と正は首を傾げる。暫し経ってから秀行は戻ってきた。手にはグローブとキャッチャーミットがあるが……。それを見た途端,正は驚いた。 「ちょっと兄さん,そのグローブ!?」 「あぁ,そうだよ。サウスポー用だ。何か悪いか?」 向こうにいる秀行の顔は,とても涼しい。正は違和感を覚える。 「左腕用って……,中学生の時に遊びで投げて以来じゃないか。一体急にどうしたんだよ!?」 「この前,ちょっとな」 秀行は,尚もクールである。「と,言うことで」と秀行は続ける。 「正,キャッチャーミットはめろ,今すぐ。そして,座ってくれ」 秀行は近づき,正にミットを渡す。正はしぶしぶ,それをはめて,座る。向こうに戻った秀行は,左腕をぐるぐると回す。体をぴょんぴょんとさせる。そして……。 「準備はいいか,正!」 秀行は構えた。 「いつでもいいよ」 と正。その途端,秀行からすさまじいオーラを感じた。夕焼けが後光のようになっていて,更に拍車をかけている。正はゴクリと唾を飲んだ。そして。秀行は大きく振りかぶり,めいっぱい左腕を振りぬいた。 直後,ミットに小気味よい音が鳴った。正は思わず立ち上がる。そして。 「兄さん,ナイスボール!」 中学時代のお遊びの思い出が,走馬灯のように巡り,巡る。正にとっては,ただただ,それが嬉しかった……。
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